アルノ川の水かさが多く、流れも速い。そうだ、3月に入ってからの思いがけない雪が穏やかなアルノ川を濁らせているのだろう。けれど夜の街明かりを映して流石の美しさだ。私にとっては5度目のフィレンツェ、若い時に来た街と、さほど変わっていないのかもしれない…。でもちょっぴり会話ができること、(いや〜まだまだ会話にはなっていないかな〜トホホ…)そして、ちょっぴり知っている人がいること、知ってる街かどが多いこと。明らかに他の旅先とは違う優しい刺激がここにはある。今回も楽しい旅ができて良かった。本当に! 又来るね! Ciao! フィレンツェ!
たった10日間のイタリア旅でしたが、あまりにギュッと内容の詰まった充実の楽しい女子旅?でしたので、描きたいことも一杯で季節も変わってしまいました。旅は3度楽しめるとよく言います。準備の楽しさ、もちろん行ってる時の楽しさ、そして帰ってきてからの余韻の楽しみ。写真を整理したり、ガイドブックを改めて見直したり、思い出話に花を咲かせたり、そして私の場合、思い出して描いてみたり…。一粒で3度も4度も美味しい。たっぷりの時間楽しめて値打ちあります。
長らく、お土産話にお付き合いいただきありがとうございました。
そして一緒に旅したみゆきさん、明美さん、真由美さん、Grazieでした〜!

 

 
 
 

1Dayトリップの最後に、車はフィレンツェ郊外の小さなお菓子屋さんの前で止まった。Barが併設されていて、近所の家族連れなどで賑わっていた。恵子とマルチェッロのお店だ! 3年前は結婚したばかりで、フィレンツェの素敵なカフェのパティシエとして働いていた。二人でお店を持つのが夢だと語っていたね。それを去年の秋に実現させたのだ! 是非立ち寄りたくてドライブのコースの最後に加えてもらった。なんだかとても嬉しくって、一杯大人買いしたかったのに結局あれこれサービスしてもらっちゃって…。みんなでアパートで美味しいね美味しいねと言いながら頂きました。Grazie! 二人で作るの、毎日午前2時半起きだと言ってた…体に気を付けて頑張ってね!
翌日、フィレンツェの街歩き。もう私にとっては観光や美術鑑賞だけの町ではなくなっているのかも…。古い町というのは教会や美術館の場所はもちろんの事、小さな老舗の店もずっと変わらずそこにあり、確かこの辺りに…と思う記憶は裏切らないのだ。
雑貨屋のおじさんも私を覚えていてくれて、私たちにチーズとワインをごちそうしてくれた。学校に顔を出せばいつもウェルカムで、笑顔で迎えてくれる。丁度頂き物のビスコッティとヴィンサントがあるから、みんなで宿で食べなさいと校長先生。6年前にたった2か月しか在籍しなかった、十分なお礼もイタリア語で言えないダメダメな生徒なのに、印象的な生徒だったそうで…感激〜(涙)再会を誓って学校を後に。近くのBarで、よくエスプレッソを飲んで登校してたのよ〜絵にも描いたBarがここよ! と、友人たちを案内したかったのだ。ご夫婦とおそらく息子さんと3人でやってらっしゃるBar。6年前と変わらぬ姿が私も嬉しく、記念撮影! 以前台湾の茶館で、描いたポストカードを持参したらすごく喜んでくれたことを思い出し、今回ももし寄れたらと持参していたポストカードをプレゼント。予想以上に大喜び! ちゃっかり4杯のエスプレッソはタダに。あれ〜?なんだか、まるで「わらしべ長者〜?!」いやいや、この手は?2度は使えないだろうけど?1枚の絵は足りない言葉を補って、余りあるほど素敵なコミュニケーションツールになってくれた。
Grazie! Grazie! って互いに笑顔で言い合えるのは素敵だよね。楽しいフィレンツェ街歩きになった。
2012年3月(6年前)の絵手紙コラム>>>
2015年7月(3年前)の絵手紙コラム>>>

 

 
 
 

今回のフィレンツェ滞在で私は特別なモノをゲットした。
かねてから欲しい欲しいと思っていたフィレンツェ最古の画材店「ZECCHI 」オリジナルの水彩絵の具、ちょっと頑張って24色のパレットを奮発した。最近日本でも取り扱う店ができたが、以前からフィレンツェのこの店で買うのが夢だった。トスカーナというシリーズで小さな固形絵の具が24個並んでいる。蜂蜜が練りこまれ、発色がよく、滑らかで伸びやかだとか…。早く試してみたいな〜そうだ! この絵をこの絵の具で描いてみればいいのだ! おお!渋い! 鮮やかな色と言うよりは落ち着いたハーベストカラー。柔らかいジェラートのような…シャープな発色というよりは、まったりと佇むような…使いこなせるかな〜楽しみに愛用してみよう…。
そしてもう一つ、6年越しのフィレンツェ木象嵌の名刺ケース! 6年前のフィレンツェプチ留学の際に知り合った、家具の修復工房で修行中だった作家・望月貴文さんの作品だ。(2012年3月の絵手紙コラム「工房探訪」)現在は独立してご自分の工房で家具の修復に限らず、オリジナルの作品も制作して活躍中。シート状にした薄い数種類の木を、絵柄に合わせて組み込んでいく…時には真鍮も…革との組み合わせも…。いつかオリジナルの作品をゲットしたいと夢見ていた。仕事を始めたころ友人にもらった黒い革の名刺入れが色あせ、もう黒とは思えない状態に老朽化していた。仕事をする身でこれはいかん!と気になっていたのだ。恵津の「E」と蛙の姿を自らデザイン。フィレンツェらしい唐草柄を蛙の背中にあしらってもらった。ベースはローズウッド、蛙はウォールナットとバーチ、カーリーメープル。「E」はマホガニー、蛙の足の水球は鈍いゴールドの真鍮だ。使い込むうちにきっと、益々味わい深い色艶に育つに違いない。世界で一つの特別なモノを受け取りに再びフィレンツェを訪れた…という訳。
あこがれを実現させるということは、値段の何十倍もの値打ちがあると思う。心の贅沢は、いろんなことを節約してでも必死で手に入れる価値がある…そう思う。望月氏のブログを時々フィレンツェの空気を感じたくなったら覗いたりしている。

 

 
 
 

アンギアーリから東へ8キロほどSANSEPOLCRO(サンセポルクロ)という可愛い名前の街に立ち寄った。
「恵津さん、お花が好きだとおっしゃっていたし、絵のモチーフになりそうなものが一杯ありそうな野草の博物館があるので」とフィレンツェ在住のChi hoさんが薦めてくれた。そこは小さいながらも、野草が薬として長く根付いてきた歴史と生活への浸透を細やかにまとめられた、とてもいい感じの博物館であった。地元の小学生の社会科見学と鉢合わせになって少々にぎやかだったけど、そんな出逢いも旅の醍醐味だ。たくさん写真も写してきたので、その野草の博物館で得たインスピレーションは、いずれ作品制作に活かしたいと思う。
そこと同じくらい印象的だった昼食の話をしよう。1807年創業?広い邸宅のダイニングのような店内には、いぶし銀とクリスタルの大きなシャンデリア。テーブルにはドライのオリーブの枝、焼きたての数種類のパンがすぐに運ばれてきた。食器はぽってりとした難しい色合いの分厚い大皿…洋書のインテリア雑誌のよう。私たちは知ってる単語や、知らない単語をあれこれ推測して、珍しそうなメニューを選んで注文してみた。盛り付けられた料理は只者ではない気配なのだ。古代の黒米のリゾットは白いリコッタチーズとゴルゴンゾーラのソースがかかっていて、モノクロームな一皿。紫キャベツのグリルも、大人っぽい苦みで、見栄えも味もみんなをうならせた。何? この紫色のニョッキは? ピンクや黄色の花びらが…ハーブのニョッキ? アクセントになる歯ごたえはクルミ。どれも初めての味なのに、なんだかすごく美味! きっと古くからの町の名店に違いない。見知らぬ遠い遠い町で出会ったここでの昼食は、忘れられないものになった。

 

 
 
 

今回の私のリクエストは、トスカーナの田舎町「アンギアーリ」に行ってみたい…だった。以前ちょっと仕事がらみでレオナルドダヴィンチの「アンギアーリの戦い」に縁があり、イタリアの小さな美しい町のリストにもある、そのアンギアーリを訪れてみたいとずっと考えていたのだ。地図上ではフィレンツェから、そう遠くはないけど交通の便は良いとは言えず、今回は4人だからこその贅沢?で専用車での1Dayトリップに組み込んでもらって出かけることに。
1時間半ほどで到着したその丘の上の街は、なんだか時間が止まったような…絵本に出てくるような…ああどうしてこんな雰囲気のある街角が残っているのだろうか…雨に濡れた古い石の階段もなんだか素敵! きっと女性好みなのにまだまだ知られていない。ガイドブックにも全くと言っていいほど登場していないのだ。
1400年代トスカーナのアンギアーリ村でフィレンツェ共和国とミラノ公国の争いが勃発。この地の橋をめぐっての熾烈な争いを「アンギアーリの戦い」と呼ばれ、勝利したフィレンツェ共和国の行政長官が戦勝画をダヴィンチに依頼。フィレンツェのヴェッキオ宮に飾られるはずが完成を見ることはなかった…という。幻の迷画?の舞台になった戦場跡、それがアンギアーリという町なのよ〜と皆に説明していたものだから、田舎ののっぱら…をイメージしていたらしく予想に反した、素敵な街角に皆感激していた。

 

 
 
 

サンマリノからフィレンツェのアパートに到着したのは3月5日の夕方。もうひと月前の話になってしまいましたが、私たちの間では旅の余韻はとても濃く、いまだにフィレンツェでの日々をいろいろ思い出して話題に上る。その最大の要因がこのアパートにあるのかも…。DUOMOから歩いて5分ほど140平米超えの広々アパートのテラスからの眺めがこれである! webでちらりと見た、このアパートの予約を取ることから今回のイタリア旅を組み立てたと言っても過言ではないのだ。全員フィレンツェは初めてではなく雑誌のキャッチコピーのように「暮らすように旅するフィレンツェ」を実行するぞ〜!と後半4泊のフィレンツェ滞在にアパート暮らしを選んだ。近くのスーパーで買った花を飾って深夜に到着するもう一人の友人を待った。入口は狭くて薄暗い古い建物「Buonasera 〜〜Benvenuto!〜〜」と私たちが部屋のドアを開けるまではきっと不安で一杯だっただろう。後半参加のMさんは京都→伊丹→羽田→成田→ローマ→フィレンツェ空港→そしてアパートまで長い初めての一人旅だった。そんな彼女の歓声が上がった! たった4泊だけど楽しい滞在になりそう!
立派過ぎるキッチンで煮焚きを特にすることはなかったけど、市場でハムやチーズを買ったり、私の大好きな冬野菜プンタレッラも丸ごと買ってサラダにしたり…そんな買い物もイタリア語で挑戦。4人いれば何とかなるもので、思い出せない単語を補いながら。そして時には荷物を置きにアパートに戻り、それぞれに休憩…私はスケッチをしたり、読書をする人、一人で考古学博物館に出かける人、お茶する人…。そんなことが楽しいフィレンツェ。フィレンツェのお土産話はまた終盤で。

 

 
 
 

6年前のリベンジ成らず! あの時も早春の冷たい霧雨でティターノ山にそびえるサンマリノの3つの塔を見ることができなかった。サンマリノ共和国はイタリアの中にある世界で5番目に小さな独立国家。西暦301年ローマ皇帝に迫害された聖マリーノが逃げ込んだティターノ山にキリスト教を信仰する人々が集まって小さな共同体を形成したのが始まりとか。現在では世界で最も古い共和国で、平和で民主主義の世界的なモデルとして世界遺産にも登録されている。ガイドブックによると晴れていれば12世紀〜13世紀に標高750メートルのティターノ山に建てられた3つの要塞の塔とアドリア海、果てはクロアチアの海岸線まで見渡せる…はずなのだが今回もそれらは白い霧に覆われていた。
ただ到着した夕方、少し空が明るくなり、山裾から雪をかぶった下の街並みとまるで雲海のような絶景を望むことができた。その青と薄墨の色と雪と霧の白と、この瞬間だけしか見れない貴重な風景を見ることができたのかもしれない。2度あることは3度あるなんて言わないで、またおいで! 次こそは…って呼んでいるのよ。ってだれかが言った。
日帰りの観光客もすっかりいなくなって夜の美味しいディナーも貸し切り状態。山の頂上近くの小さな老舗ホテルも客が少ないのだろう。静かで居心地が良い。スタッフもすぐに顔なじみだ。私たちは久々にバスタブに熱いお湯を張って体を休めた。
旅も折り返し地点、明日はティターノ山を下っていよいよフィレンツェ! もう一人の友人と合流だ!

 

 
 
 

ラヴェンナへは何と27年前に壁紙業界の研修旅行で、会社から行かせてもらっていた。たしかモザイクの街と言う、かすかな記憶を今回鮮明に修復できた! 小さな町ながら見どころがぎゅっと詰まった素晴らしい所なのだ。
ルネッサンスの時代から1000年近くさかのぼる、ヨーロッパでは非常に珍しいビザンティン文化の宝庫。教会の内部、廟の天井を細やかな色の石・古くから伝承されるズマルトと言われるガラスでぎっしり埋め尽くされた超絶モザイクなのだ。その色は色あせることなく「永遠の色彩の絵画」と呼ばれている。粒粒の石片で描かれているがゆえ、図案化されたり、聖書の中のエピソード、聖人や動物などの表情もややコミカルだったりして、美しくも親しみやすいのである。サンヴィターレ教会、ガッラ・プラチーディアの廟、ネオニアーノ洗礼堂…いずれも外観は地味で見落としてしまいそうなのだが、中に入って薄暗さに目が慣れたころ…もう絶句! 口を開けたまま「凄すぎる…」としか言いようがないのである。
恐ろしく大昔の芸術家と職人たちの力作の数々に圧倒され、半日このモザイクの街を堪能して最後に訪れたのが、街の郊外、野原の中にポツンと佇む「サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂」一番見たかったのがここ! 心弾ませ聖堂の入口へ…そんな私たちを迎えてくれたのが1羽の真っ白な鳩! 残った雪が動き出したかと目を疑ったが、本物の鳩…。さっき見たガッラ・プラティーディアの廟の「水盤から水を飲む鳩」のモザイクから抜け出したような白い鳩…ちょっとした感動であった。

 

 
 
 

うっわ〜雰囲気ある〜! フェッラーラの旧市街の観光エリアから少し外れた小路、ヴォルテ通り。名所という訳ではないけれど、見上げると通りを挟んだ建物をアーチ型の屋根付きの廊下が結び、幾重にも続いている。ちょっと不思議な光景で、建物も古く味わい深い。ファッション雑誌の撮影やデートにはうってつけだろうな〜なんて話しながら。でも店などは少なく、商売っ気がない。それがいい所かな〜モデル気分で何枚も写真撮影。傘が無ければちょっとスケッチしたい所だった。
そしてこの通りのトラットリアで昼食を。フェッラーラ名物、風船のように膨らんだ揚げパンにサラミや生ハム、ピクルスを挟んでパクパク! 念願のかぼちゃの花のフライも、甘みがあって美味しい〜!花の中にかぼちゃとチーズが練りこまれているのね。寒いけど大満足なフェッラーラへのショートトリップでした。
夕方無事ボローニャの街にご帰還。歩きなれたポルティコを通って、昨日気になっていたセール中のブティックへ。ふふふ!70%オフ〜かしましい女旅、自由時間だらけのこんな買い物タイムは大好物!骨董市の品ではなく、すぐに着れるお買い得品をあれこれ物色してホテルでは遅くまでファッションショーが続いたのである。

 

 
 
 

ボローニャから電車で約30分、ルネッサンス時代に繁栄した街「フェッラーラ」に。自動券売機で、画面を英語に変えることなくイタリア語で切符をゲット! ちゃんと往復買って第一ミッションクリア!車窓は雪景色だ。
実はフェッラーラでは骨董市を楽しみにしていたのだがこの天候では…。骨董品を買いたいという目的ではなく、個展のための絵のモチーフ探し、小さくて素敵なモノを色々見たかったのだ。駅から少し離れたエステンセ城の前の広場が会場。タクシーのドライバーに尋ねても「う…ん天候が…」「やっぱりダメかな〜」お城が近づいても骨董市の気配が無い…。「niente ニエンテ〜(イタリア語で何も無い)」「え〜〜niente〜?」「そ〜か…nienteか〜」…残念な言葉だけど車の中はニエンテの連呼。笑うしかない。こんな片言イタリア語を楽しみに来たんだもの、いいじゃない!
町一番の観光スポット・エステンセ城も空いている。暗い牢獄や見事な天井装飾などを見た後、塔に登ってみた。この城は水堀が周囲を囲み、中世を舞台にした映画などでよく見る跳ね橋を渡って入る、豪壮なエステ家の城で16世紀に完成した。4隅に塔があり急な階段を上ると360度の眺望が広がる。数日前にはかなりの積雪だったと思われる、なごりの雪がまだ街を覆っている…3月3日…氷点下。

 

 
 
 

ボローニャと言えば「食の街」でもある。ボローニャを中心にパルマ、モデナを含むエミリア・ロマーニャ州はポー川流域の穀倉地帯、小麦やブドウの栽培、つまりはワイン、バルサミコ酢、豚や牛の飼育も盛んでハムやチーズも。市場にはパルメジャーノ・レジャーノの大きな丸ごとチーズがガツンと割られて量り売りされている。
まずは本場でボロネーゼを食べなくっちゃ! 麺は卵が練りこまれた生平麺。ミートソーススパゲッティじゃなくって「Tagliatelle al Ragu」が正式名だ。肉のうまみが違う! ニクニクしくってトマトソースのつなぎなんてほとんど無い! 麺も細くないから肉がしっかりまとわり付いてきて、ごちそうパスタだ! パルメジャーノがたっぷり包まれたトルテリーニも美味! 餃子の端をつないでドーナツ型にしたような形だけど、その皮ももちろん生卵麺なので、とぅるんとぅるん〜!美味美味! ピザの大きさには参ったけれど、3人だと色々シェアして食事を楽しんだ。
そうそう面白いことがひとつ。イタリアの定番野菜、ほうれん草のニンニク御浸しみたいな料理があるのだけれど、それを食べた後に苺!あのショーケースのデザートの苺を食べたい!と言ったつもりが、御浸しの周りに苺が3個、生ぬるくならないようにちょっと離して盛り付けられて出てきた。大爆笑! 日本人は変わった食べ合わせをするもんだと思われただろうか…。チップをはずむべきだろうか…。

 

 
 
 

3月1日、春の嵐が通り過ぎた成田空港から私たちは一路イタリアへ。幸いにもローマ到着は遅れることもなく、そのまま国内線に乗り換えて一気にボローニャへ。この町へ飛行機で乗り込むのは初めて。私たち以外に日本人の姿もなく、鉄道の乗換駅としては何度も来た町だけど…飛行機のタラップはザクザクの積雪! そこは氷点下の寒さだった。
今回の旅は細々と続けているイタリア語クラスの仲間との3人+途中フィレンツェから一人合流の4人旅。同世代、気持ちだけは女学生! 卒業できない卒業旅行みたいな旅だ。とにかくイタリア語を使ってみよう〜!4人で補い合って半人前! 珍道中請け合いだ。
しょっぱなから春の嵐…そして雪! そんな足元を救ってくれたのは「ボローニャのポルティコ」(建物の軒が張り出ていて雨風がしのげる柱廊)旧市街だけで38キロにも及ぶ柱廊が張り巡らされているのだ。きっと雪が多いところなのね〜と妙に納得していたのだけれど(38年ぶりのヨーロッパ異常寒波襲来が終息したところだったようで…)、実はボローニャと言えばヨーロッパで最古の学、ボローニャ大学で知られる街。11世紀の話だ。世界中から学問を志した学生が集まり、その学生を受け入れる貸し部屋が不足して、部屋を拡張して2階を突き出してその下に柱を立てたことから始まり、最初は木造、そして石造りの丈夫で美しいものに受け継がれていったらしい。イタリアはそんな歴史が一杯の街だらけ。興味は尽きない。
今回はこのボローニャに3泊滞在して近郊の街にも足を延ばした。

 

 
 
 

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■4月[イタリア便り・16 “可愛すぎるAlberobello”][イタリア便り・19 “お料理教室”]
■4月[イタリア便り・20 “もう一つのVenezia”] [イタリア便り・21 “旅の仲間”]
■4月[イタリア便り・22 “Arrivederci Firenze”]
5月[旅の記憶・1 “URBINOの桜”] [旅の記憶・2 “チャラおやじ”]
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11月[ホトトギス] [展覧会] [城ヶ崎海岸] [杜の湯]
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2011年
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7月[TOUCH WOOD] [ゴーヤの花] [夏の入り口][今週][涼を食す]

8月
[夏休みの宿題] [白桃] [金魚BAR][アルザス料理]
9月 [台風の週末][G.S I LOVE YOU][銀閣寺][おはぎ]

10月 [柘榴伝説][装丁展][千日紅][秋の旅その1・下呂温泉]
[秋の旅その2・飛騨高山]
■10月 [秋の旅その3・朝市][秋の旅その4・飛騨牛]
[秋の旅その5・新穂高]

11月 [軽井沢][白菊の誓い][メトロポリタン][韓流ゴハン・チヂミ]
12月 [得たもの失くしたもの][色っぽいドルチェ][侘助][ル・レクチェ]

2010年
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3月[はる*咲き][国宝に挑戦][新・センセイの鞄][スイーツ]
4月[新芽][穴場で花見][カタログギフト][万博]
5月[ひなげし][蛙と団扇と手ぬぐい][風と日差し][カエル営業] [トマトの味噌汁]
6月[展覧会][東京スカイツリー][楽しかった蛙日和] [W杯2010]
7月[梅雨の晴れ間] [スモモ] [蓮っ葉] [暑い!暑すぎる!] [揚琴]
8月[この夏のテーマ][灯籠流し][恐竜展][野菜協奏曲]
9月[鶏頭][天然石][シャガール][秋のおやつ]
10月[憂鬱][ソウルお土産話・1][ソウルお土産話・2][ソウルお土産話・3]
■10月[ソウルお土産話・4][紙事情] [古本まつり]
11月[三菱一号館美術館][横浜][隠れ湯][柚子]
12月[師走の街角][美味しい前菜][寒い夜][ゆく年来る年]

2009年
1月
[春の寄せ植え][苺][波除神社][優しい花][整体]
2月[お漬物][春一番][眺めのいい部屋][桃と桜]
3月[春を待つ雨][衝動買い][白っぽい本][四十九日]
4月[ど根性桜][満月][ポテトサラダ][緑の風]
5月[新緑の京都][京都甘味三昧]
■5月[チェコお土産話・1][チェコお土産話・2][チェコお土産話・3][チェコお土産話・4]
6月[チェコお土産話・5][チェコお土産話・6][貧乏暇なし][コールラビ][価値観]
7月[小夏日和][新盆][誕生日][すいか]
8月[インド更紗][UFOズッキーニ][夏休み][美味しい東京][次の季節]
9月[夏と秋の間][淋しいね][興禅院の彼岸花][シルバーウィーク]
10月[雨の箱根][引っ越し][デジタル化]
11月[特別な鞄][京の庭・光明院][京の庭・天授庵][旬の甘味]
12月
[北欧か!][バカラ・バー][大安吉日][夕焼け富士]

2008年
1月
[ねずみ年][美意延年][変らない気持ち][超新星たちの刺激]
2月[ごちそうさま][小石川後楽園][額縁][チューリップ]
3月[雛人形][シンガポールお土産話・1][シンガポールお土産話・2]
■3月[シンガポールお土産話・3][シンガポールお土産話・4][蛙日和][満開]
4月[草花][肩こり][出世不動尊] [気合いだー!]
5月[蛙の夢][新潟イタリアン][野の花のように] [増殖中]
6月[花菖蒲][着飾ったお寿司][浴衣] [赤]
7月[素朴なおかず][荷物][桃] [窓越しの海]
8月[のり巻き][北京オリンピック][日傘] [夏の終わり] [築地散歩]
9月[竜胆][夕焼け][運動会][芋ようかん]
10月
[秋晴れ][コスモス畑][スープ][収穫]
11月
[向寒][アメリカ][晩のおかず][カラーセラピー][あの道この時]
12月
[続ける力][華やぐ街][カリフラワー][光の温かさ]

2007年
1月
[南天][女友達][土曜の午後][春の予感]
2月[コリアンタウン][チョコレートの値段][あかり][ 国立新美術館]
3月[菜の花][おでん][古布裂][木蓮][夜桜と金目鯛]
4月[盆栽][上海パワー][ドーナッツ][観劇]
5月[砂曼陀羅][躑躅][美しい料理][同窓会]
6月[ホワイトアスパラガス][紫陽花][ガラスの器][のんびり、雨][我が家の応援団]
7月[七夕の誓い][個展終了!][取材旅行]
8月[あの頃を思い出す歌][アンスリウム][ペットボトル][季節の果物]
9月[秋はどんな色?][くらげ。ぷかぷか][秋の入口][かえる秋祭り]
■9月[ホーチミンお土産話・1]
10月[ホーチミンお土産話・2][ホーチミンお土産話・3][ホーチミンお土産話・4]
■10月[ダリア][ハロウィーン]
11月
文房四宝][京都で会いましょう][光悦寺][小さな虫
12月
牡蠣][飛べない鳥][シクラメン][花梨][年の瀬

2006年
1月
[春の七草][アンティーク][雪][ ピッツァ・マルゲリータ]
2月
[お香を聞く][ショコラ・テ][トリノオリンピック][ 夢キラキラ]
3月
[楽しいピンチョス][みつまたの花][色で遊ぼう][アルストロメリア]
4月
[東京大学総合研究博物館][花吹雪][推薦トイレ][白い食器] [忘れな草]
5月[流行][母の日][野菜][友人の死]
6月[滝見の湯][古いものの味わい][クインシーメロン]
7月[ドイツ贔屓][ご近所のアイドル][ほおずき市][智美術館にて][旅支度]
8月[絵手紙][アイスコーヒー珍道中][夏の忘れもの][百日草]
9月[秋をどう過ごす?][冥王星][ハシビロコウ][落花生][小さなバッグ]
10月[肉まん・あんまん][深川][コスモス][西荻窪]
11月[根津神社][石蕗][一杯のココア][インテリアトレンド]
12月[チーズ・バー][アームウォーマー]
■12月[ナポリお土産話・1][ナポリお土産話・2]
■12月[ナポリお土産話・3][ナポリお土産話・4]

2005年
1月
[願い事だらけの謹賀新年][
色白豆乳鍋][春待ち水仙][都会の湯けむり][大福]   
2月
[キッチンは夢色?][青山物語][湯島天神][お茶の時間]
3月
[残雪の軽井沢][春キャベツ][自己主張の楽しさ][風ちゃん伝説]
4月
[桜色][春らんまん][今時のオフィス][食欲3原色][陶器市の収穫]
5月
[藤色の扇子][大事な事][歴史を刻んだディテール][小さな畑]
6月
[銀座][旬果実][枝豆]
7月
[かえる友の会][からすうりの花][鮎の塩焼き][新しい携帯電話][台湾土産話・1]
8月
[台湾土産話・2][台湾土産話・3][いちじく][台風]
9月
[東京ベイ][甘い誘惑][グラムロックな夜][彼岸花]
10月
[祝!優勝!][柿色][インド料理の魔力][フリーマーケット][築地の粋な香り]
11月
[ラ・フランス][東京らしい情景][山茶花][季節限定]
12月
[師走][ちょっと日本橋][温かいという幸せ][メリークリスマス][晦日]

 

 
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