■2014年12月の「絵てがみコラム」
 

年末、バタバタの合間にちょっと贅沢な目の保養を楽しんだ。
スペインの有名な陶磁器ブランド「リヤドロ」の新作発表会、なんと!六本木のスペイン大使館へのご招待。優しく甘い色合いの人物、動物、ため息が出るような細やかな花々、きれいだね〜と思わず覗き込む。ずっと以前にマドリッドの三越で小さな作品を旅の思い出に買い求めた。女の子がたらいに入った犬を洗っている様子の作品で、当時飼っていた愛犬が珍しく入浴好きな犬で、有名なブランドの商品だと特に意識しないで買ったお気に入りの逸品だ。
それから、銀座ノエビアギャラリーでの「巨匠たちのアートポスター展」ピカソ、マティス、カンディンスキー、シャガールなど巨匠の作品をポスターに仕立てた工房作品。芸術と大衆をつなぐポスター…広告としての役割の中でさすがに大巨匠!どれも今でも新鮮でお洒落だった。
そして秋に観た映画「イブ・サンローラン」に続いて、こちらもハイブランドの「クリスチャン・ディオールのエスプリ展」銀座通りに地上3階地下1階すべて展示だけで何も販売していない、入場無料の太っ腹! 普段全く無縁の華麗なるオートクチュールの世界。パリから職人さんたちの出張デモンストレーションあり、ディオールの人気BAGにインスパイアされたアーティストの作品あり、ヴェルサイユ宮殿でのPVあり。本物の力強さを思い知らされる。
真っ暗な演出の階段サイドにディオールの言葉が…。
「本当の贅沢は、本物の素材と職人の真心が必要である。 そしてそれは伝統への敬意なしには意味をなさない」
何かモノを作り出す者の端くれとして、制作の「本質」はこれだ…。座右の銘にしたくなるほど心に響いた。私が絵を描いたりデザインする事とはスケールがあまりに違うけど、きっと「本質」はこれだ。
今年も一年、絵てがみコラムにお付き合いいただきありがとうございました。実は2005年のお正月からスタートした、このコラム、なんと!いつのまにか10年!ほぼ週一回の更新を継続できたのも、「毎週楽しみにしてるよ〜」との声や「旅行がマニアックでおもしろ〜い」とか言っていただいたり、カウントが増えているのを見たら、どこかでひっそり見てくださってる方が…と思うと止められなくなって、10年も続けることができました。節目の年に「モダン絵てがみ」という形で出版にまで繋がったこと、皆様に感謝いたします。そしていつも、日にちが変わった土曜日の深夜〜早朝に編集アップしてくれる管理人のShinobuちゃんありがとう!
2015年も続きます! これからもよろしくお願いします。
皆さんもどうぞ、良いお年をお迎えください〜!

 

 
 
 

すっかり冬の風物詩、クリスマスイルミネーション。特集したガイドブックも出版されるほど今年はどこ見に行く〜?とクリスマス会や忘年会のエリア決めのポイントになっている事は間違えない。特に今年は「ありがとう!LED〜おめでとう!ノーベル賞〜!」そう思いながら見物した方も多いのでは?
先日久しぶりに表参道の元祖?並木道のイルミネーションを見た。思えば青山に住んでいたころ(すでに20年くらい前^^;)こんな華やかな並木道は他に無く、小さなわが部屋でのクリスマスパーティーの前に是非この表参道のイルミネーションを見物してきてね!などと自慢げに案内したものだ。
246は渋滞し、もちろん表参道もノロノロ運転。たぶん運転手も光の中にいたいのだからノロノロ大歓迎だ。その光景は一層華やかで、まるで車のコマーシャルのように車体に光が映り込み、ブランドショップのウィンドーにまたその光が反射して…。一時、樹木の保護や近隣の反対などで表参道のイルミネーションは中止されていたが、いつの間にか復活していた。木の形が美しいからか、シンプルで統一された白い明りが良いのか、なんだか懐かしい美しさで胸がいっぱいになった。冷凍庫のような冷たい空気とちょっぴり切ない思い出と…。
Merry Christmas! 幸せなクリスマスでありますように…。

 

 
 
 

「Luccaはこんなに北じゃないな〜もう少し内陸部。もっともこの地図を見て旅行する人はいないだろうから大丈夫。」イタリア語の先生の指摘で気が付いた。あらら?確かに…確認不足! オリジナルカレンダー2015「旅のか・け・ら」を多くの方にお求めいただきましたが、すみません! カレンダーの4月のイタリア「ITALIA ルッカ」裏面の地図に誤りがあります。実際の黒丸の位置は今より右に→5ミリ、下に↓5ミリずれたところあたりです。今記しているところはミラノあたりかな〜。ポチッと黒丸を打ち直してくださいませ。前回のイタリア版カレンダー2013では38日39日が存在したりして…(案外気づかれていない^^;)今回も残念ながらノーミスならず! 申し訳ありません〜。
さて、カレンダーのお申し込みのフォームへうまくリンク出来ず申し込みできないわ、との問い合わせをいただいております。お知らせの所の説明をお読みいただき、もう一度試みていただければ幸いです。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
12月も真ん中ですね。クリスマス会や出版社のパーティー、忘年会の予定、イルミネーションの見物など、なんだかお仕事以外の予定ばかり…いえいえ、今週末は2か月に一度の墨彩画の講座もあるし千葉カルチャーも、年賀状の印刷も急がねば!
風邪に気を付けて、体重増加に気を付けて、忙しい年末を楽しみましょう!

 

 
 
 

絵手紙の定番、「花」をずいぶん描いていないので今週は是非花を描こう!と思っていたら友人の庭に咲いた「白侘助」の枝をたくさんもらった。一重の小ぶりな椿だ。描いているそばから、ぱたっぱたっとはかなく花が落ちてしまう。葉はつやつやと濃い緑。花は白一色…変化のつけにくい難しいモデルだ。白を生かすためにバックを思い切って赤や青で塗ってしまっても面白いかも。蕾の付け根の黄緑や新芽の緑、茎の色味がポイントに。そのあたりをしっかりとらえると「白」がより生き生きと。
さて、早いもので12月…個展が終わって写真の整理やちょっと後回しにしていた、仕事に取り掛かったり…ちょっとゆっくり…なんて思っているうちに…毎年同じことを言ってるけど…信じられないけど、もう師走。
今年を振り返ってどんな年だったかしら? やっぱりインパクトが大きかったモロッコ旅行。初めての著書「モダン絵てがみ」の出版。それから、そうそう! 久々文字だけのお仕事セブンイレブンの今年の「おせち」のパンフレットのための、手描き文字「おせち」とかメニューの文字を書かせていただきました。もちろん「書」は本職ではないのですが、墨彩画講座や「絵てがみ」など「書」っぽい?仕事が目立った年だったかも? そんな時は書道家でもあった、父の力を心の中で「貸してくれ〜! のり移ってくれ〜!」と叫びながら、なんとかこなしてきました。来年はどんな年にしましょうかね〜?
そんな先のことより来年のカレンダー「旅のか・け・ら」絶賛発売中です! まだまだ在庫有ります! クリスマス会のプレゼント交換に、忘年会の景品にいかがでしょう? メールでのお申込み、お問い合わせお待ちしてます。

 

 
 

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