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フリーになってから、年度末とか新入社員がどうとか3月の末になっても特に区切りのようなものは無かったし、ことさら去年の今頃は何をしていたかさっぱり思い出せないけど。今年は秋から関わってきたEテレの「趣味どきっ!」の仕事が他のテレビ番組と同じように最終回を迎え、ああ終わった!という実感。そして番組のテキスト本がAmazon趣味・実用/絵画ランキングで1位を獲得した。コロナ禍で緊張感一杯の仕事だったので感慨深い。
ちょっと特別な春だ。…というのも、慣れないテレビ出演なんかで少し華やかな日々に思えていたが突然降ってきた友達の訃報。あまりにも突然のこと…昨年末にちょっと体調を崩して入院していると聞いていたけど、コロナで見舞いもかなわず遊ぶ予定の連絡も自粛のままだった。もう30年以上の付き合いだったしコンサートも一緒によく行った。東京下町生まれのお嬢さん、独り身家事ゼロ定年直後で好きなだけコンサートに行くぞ〜!って言ってたのに、末期がんだったと…もう茫然…。信じられないまま一週間が過ぎたけどまだ実感はわかない。まだ泣けない。いいことも悪いことも人生は信じられないことばかりだ。
友達との思い出をちょっと棚のCDの横に置いて…次のお仕事のお知らせをしたいと思います。なぜかまたまたテレビ出演です。コロナ太りの最高潮の時にテレビの仕事が続くなんて、なんてことでしょう!
信じられない!
4月11日(日曜日)と5月9日(日曜日)朝8:30〜8:55 Eテレの「趣味の園芸」番組内の花遊美という3分くらいのミニコーナーで今度は水彩画を描きます。詳しい再放送などのスケジュールはWhat's
Newをご覧ください。
生きてるうちにいろんなことをやってみなさいと言うことかな〜。
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2月からお楽しみいただいて来たEテレの「趣味どきっ! 名画に学ぶにっぽん筆ペンイラスト」次週3月24日放送の第8回で終わりを迎えます。恥ずかしくてドキドキする方が多かったですが、いよいよ最終回と思うとあっという間だったような気もします。
テキストを購入して熱心に描いてみて下さっている方も多く、親子3代で録画を見ながら週末の楽しい筆ペン時間ですと力作の画像を送ってきて下さったり、ぐんぐん難しくなるテーマに悲鳴が上がっていたり、準備万端ちゃんと放送前に下書きを済ませて夢二に挑んでくださっていたり。難しいけど楽しく描いているよ〜と言う声に、企画の会議から参加しテキスト本の制作、そしてコロナ禍でのテレビ撮影を頑張ってきた甲斐があったな〜と思っています。ありがとうございます!
そして最後のテーマは風景! 横山大観の富士山と鶴の名画「霊峰飛鶴」に挑戦します。絹に描かれた日本画独特な微妙なトーン。この空気感は簡単にまねできるものではありません。ま〜毎回そうですけどね。したがって名画にこだわりすぎずに伸びやかに大胆に富士山を描くぞ〜!で良いと思います。大人になってから富士山って描いてない…描いてみたいと思っている人がとても
多いのです。以前ワークショップでもテーマにしたときにとても盛り上がり個性的な作品がたくさん出来上がりました。山の角度が多少違っても、微妙な尾根が違っても富士山は富士山!
自分の富士山と自分の空の色を気持ちよく描いてほしいな〜と思います。
ああもう最後ね〜ちょっと寂しいね…と言ってくださるあなたに! 次週はお伝えしたいプチニュースがあります。お楽しみに!
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Eテレの趣味どきっ!「名画に学ぶにっぽん筆ペンイラスト」第7回は人物を描く…夢二の黒船屋に挑戦です。なで肩で華奢で幸薄そうな女性…夢二の描く女性はそんなイメージ。女友達としては余り仲良くなれそうにない、今で言う「あざとい」雰囲気の表情ばかりだな〜って描きながら思った。ちょっと上目使いで口は小さいのに唇は厚い。うなじが強調されて指も白くて細い…確かに色っぽい。この線の細さが少女漫画の原型のような感じに繋がっているのかもしれない。子供の頃は漫画家志望だった私にとって全体のそれらしいラインを描くのは難しいことではない。でもそれを超えた夢二らしい、色気が必要なんだろうな〜と単純な塗り絵にならないように心がけた。
人物を描くにあたって「眼」が大事なのは言うまでもないけど、時間の都合で出演者のお二人に描いてもらうのは黒船屋の女性の肩までで良いんじゃないかと言うスタッフの意見に逆らって、是非この白い指先を、この片手の手首までと私がリクエストした。難しいけどこの白くて、でもやけに大きな手がとても大事な気がしたからだ。結局夢二は女性の包容力みたいなものにすがっていたのではないかと…そんな夢二に向かい合うならばどんな色の着物をどんな柄の着物を着るだろうか…。色彩心理的なことを自分に問いかけながら描いてみるのも今回の楽しみかもしれない。
皆さんに楽しんでいただいている、この番組もこの夢二を含めて残り2回、早いですね! 放送は毎週水曜日Eテレ21:30〜21:55、Eテレの再放送は翌週の水曜日午前11:30〜11:55。NHK総合でも金曜日に再放送されていましたが、高校野球が始まるようでNHK総合での再放送は無くなるようです。高校野球今年はできるんですね!
それは良かった! オンエアのライバルは国会中継と高校野球と「相棒」でしたね(笑)
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Eテレの趣味どきっ!のオンエアが終わるまで、絵手紙コラムも次週のPRを兼ねた内容でお届けしています。
3月10日の第6回目は日本画の巨匠、奥村土牛の「醍醐」のしだれ桜に挑戦します。実はこれ一番描きたかったけど一番難しいと覚悟で取り掛かった物なのです。何といっても日本画の胡粉を重ねて重ねて描かれた、微妙な限りなく白に近い桜色の花が醸し出す春の空気感のような…難しいに決まっている!
紙の白を残して、白っぽさを表現するしか方法はない。太い幹も微妙な色が含まれて何とも言えない色合いなのだ。そして限られた時間…ニュアンスだけ取り掛かってみた…挑戦してみた…というレベルだ。すみません土牛画伯!「今年は丑年だし、いいんじゃない?
奥村土牛の桜で」何ていう意見もあったかなかったか…。頑張らせていただきましたが収録が終わった時の疲れは半端じゃなかったと記憶してます。まあなんでも挑戦ですよね〜おおらかな気持ちでお許しください。
さてそんなわけでEテレの「趣味どきっ!名画に学ぶ筆ペンイラスト」残り3回、カラー筆ペンや水筆ペンをふんだんに使いますが、水彩絵の具や筆がある方はそれでも十分。紙は画仙紙の色紙や画用紙(水彩紙)、最後の横山大観の富士山では水を結構使うため、イラストボードという厚みのある用紙を使用します。でもちょっとしっかり目の画用紙でも大丈夫です。(紙の薄いらくがき帳やツルっとしたコピー用紙のような紙は適しません)
醍醐の桜も水性のサインペンでもなんとか代用可能ですよ。一足早く満開の桜を描いてみませんか? 今回の絵手紙コラムではぺんてるのアートブラッシュ(カラー筆ペン)PINKとPALE
ORANGEとSEPIA、くれ竹完美王中字(筆ペン黒と薄墨)を使用して描いています。
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