■2012年8月の「絵てがみコラム」
 

今週は外食続きだった。関西からの来客2組、( 家に迎えたわけではないが、都内でランチや夕食や) 友人に展覧会めぐりに付き合ってもらったり…。ライブに出かけたり。少しも涼しくなる気配がないので、炎天下でも出掛けてやる〜!!!と気合を入れて出かけた先で、元気が出そうな食事を!というわけだ。
今宵は焼き肉! 一人暮らしだとなかなか焼肉というメニューは登場しない。深夜に及ぶチームでの仕事も最近は無いので、遅い時間にみんなで焼肉ということもすっかりご無沙汰だったので、関西組のリクエストで決めた赤坂での韓国料理、ガッツリ焼肉!に興奮して楽しい食事となった。特にその店「売り」の野菜畑のような山盛り野菜。いろんな種類の野菜がえええええ〜!という程運ばれてきた。飛び上るほど辛い、謎の葉っぱも含まれていたり、バジルやえごまも。野菜がいっぱいだと外食した後ろめたさ? ( 高カロリー、高支出、高偏り?…) が若干薄らぐような気がするのだ。野菜好きには大歓迎のメニューだったのだ。
そしてやっぱり、時々は「肉」も良いものだ。パワフルに食べて厳しい残暑を乗り切ろうー!

 

 
 
 

厳しい残暑が続きますね?お元気でしょうか?
特に夏休みというものもないまま、お盆も過ぎて、何もせずに、あっという間に夏が過ぎちゃったと言わないように、日々絵を描いております。9月末〜千葉のギャラリーでのグループ展に向けて…と12月の個展の準備です。特に個展は、初めて風景画をメインにしようかと旅の写真を見直して…。でもイタリアの街角で3分くらいで、さっさっと描いたスケッチの方がどうもいい感じで、時間があればいいというものではない…としみじみ。苦悩の日々でございます。
暑いし〜! 日中もエアコンは付けていますが、設定温度は29度。休憩時間の方が多いかも? そんな休憩時間についつい手が出る果物。大好物のメロンの季節も終わり、スイカ、桃…そしてそろそろ、梨ですね〜。子供のころは20世紀梨とか、長十郎とかの銘柄がメインだったと思うけど、最近は幸水、新水、豊水…。黄緑みの茶褐色のしゃきしゃきした、洋ナシのにょわ〜んとした柔らかさとは、全く違う「和ナシ」。地味だけどみずみずしくって大好きである。しかしそれにしても梨のジュースとかゼリー、ケーキ、ジャム、ヨーグルトなどには余り展開されていませんね〜。「生」が一番の果物なのかな?

 

 
 
 

ウッフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラというのが正式名。イタリア、フィレンツェにある世界最古の薬局である。「一見の価値はあるよ」と薦められて訪れたそこは、まるで貴族の館? 通りからは見過ごしてしまいそうな入口だけど中は高い天井にデコラティブな装飾がほどこされ、幾部屋にも分かれた博物館のような空間。館内には、ほのかな良い香りが漂っていた。起源は13世紀にまで遡り、修道僧たちが薬草を栽培して薬剤を調合していたのが始まりで、この修道院は後のサンタマリア・ノヴェッラ教会へと発展する。途方もなく歴史のある薬局なのである。
旅先で薬を買うという状況には余り遭遇したくないが、評判の石鹸があると聞き、( なるほど薬局オリジナルの石鹸! ) フィレンツェでの滞在中、暮らしのお伴にひとつ買って即使ってみることにした。きれいな緑の箱にクラシックでカラフルなラベルが貼られた、見るからに高級そうな石鹸を一個。(後で知ったが、これは日本で購入したら5000円以上するそうで…。)ホームステェイ先でもアパートでも大事に使い、日本にもビニールに包んで持って帰り、ずっと朝晩の洗顔に使っていた。私にとってはフィレンツェの余韻として生活の中にあったけど、とうとう薄く小さくなり…泡になり消えてしまった。5か月結構長持ちしたな。何がどう良かったかなんて分からないけど、ちょっと贅沢な気分で楽しませてくれた。フィレンツェの匂いが消えて寂しくなった…。そして、きれいな緑の箱だけが残った。
連日、熱戦が繰り広げられてきたロンドンオリンピックも終わりですね。ほんのちょっとの差で、メダルが取れなかったり、あっけなく力を発揮できずに終わってしまったり、期待通りにがっちり大活躍できたり悲喜こもごも。でも一番印象に残ったのが、日本女子の逞しさ! 地味な力強さ! あなたの心には何が残りましたか?

 

 
 
 

寝苦しい夏の夜の午前三時、枕元で小さな扇風機が回っている。お腹のあたりにタオルケットを掛けて、オリンピック中継に見入っていた。不調に苦しんでいた、金メダル大本命!と言われていた体操の内村選手が、個人総合で金メダルを取った。銀では色が違う!意地でも金メダルが欲しいんだと言う気迫が感じられた6種目の演技だった。
ホッとしたところで中継は水泳競技に変わった。3連続オリンピックの金メダルを目指す北島選手の決勝戦だ。嫌が追うにも4年前のこのシーンを思い出す。北京オリンピックの北島選手の優勝シーンを、私は国立がんセンターの外来待ちあいロビーの大きなテレビで主人と見ていた。重い病を抱えた人ばかりだけど、この時ばかりは声援と拍手が巻き起こった。4年間この瞬間の為に、世界一を維持する努力を続けて来たんだろうな…と思うともらい泣きしそうだった。そしてこの人はまた、4年後の世界一を目指すんだろうな〜と。私の4年後…彼と一緒に次のオリンピックを見ることは出来ないんだろうな…。一人でオリンピックを見ながらきっと、今日の日を思い出すんだろうな…。そんな風に思ったことが鮮明に思い出された。4年って長いんだろうか?短いんだろうか…?
北島選手はメダルを逃した。世界一を維持することは出来なかった。

 

 
 
 

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