■2006年10月の「絵てがみコラム」
 

自由が丘や下北沢に並んで、最近雑貨好きの間では西荻窪が熱いらしい。
昨年、友人の女性がこだわり感溢れたかわいい雑貨屋「Loupe」をオープンさせたと聞いたときは、え?西荻窪?と思ったけど、確かに雑誌などでも特集が組まれていたりして週末には西荻散策を楽しむ若者が急増しているみたい。
昭和レトロな古本屋さん、エスニックなカフェ、着物ブームの火付け役のモダン呉服屋さん、小さなギャラリーショップ、おいしそうなお粥専門店…なるほどなるほど。
私も来夏に西荻窪のかわいいギャラリーショップ「Trieb」でガラス作家の人たちと3人での企画展をとの話を頂いており、縁があるかも西荻窪…と思っていたら、MADAMADAMのメンバーでもある手芸作家の大西淳子さんの作品展のDMが届いた。西荻窪だった……。

■西荻窪「La Cage」11月3日〜12日。(TEL 03-5370-0927)
 大西淳子さんのヴィンテージ素材を使った素敵な手芸作品展です。
■友人、出下厚子さんが経営する手作り感と清潔感あふれるかわいい雑貨屋
 「Loupe」(TEL 03-3397-1121) 
※西荻窪に行く機会があったら是非お立ち寄りください。

 

 
 
  テレビの天気予報などのバックに満開のコスモスの映像が映し出されて毎年、コスモス畑見に行きたいな〜と思いながら、なかなか行けない。
妹の運転する車に便乗して実家に向う道すがら農家の畑の一部に突如広がるピンクの花畑。秋桜とも書くので、秋の景色にとても似合う日本の花の様に思えるが、メキシコ高原原産の割合いに渡来歴の浅い花だ。
さて、10月も後半この後は一雨ごとに1度ずつ下がっていくそうだが、東京は気持ちの良い秋晴れが続いている。展覧会のDMなどがいろいろ届いていて、コンサートの予定などもあって、ショートブーツも買ったし、栗ご飯も食べたし、まさしく秋たけなわと言う感じだ。
 
 
 

地下鉄大江戸線の「清澄白河」このなんだか美しい名前の駅で初めて下車。あさりの佃煮屋さんなどを覗きながら西日のまぶしい資料館通りを少し歩くと深川江戸資料館がある。区の資料館なんて地味でまじめな展示物だけだろうとあまり期待せずに入場。でもそこには江戸時代の下町の情景がコンパクトにちょっと時代劇の一幕のような雰囲気で再現されていた。
にわとりが時を告げ、舟が浮かぶ掘割にあさりが陸揚げされ見上げれば屋根の上に猫。夜明けから夕暮れ時までを光や空気感で表現されていた。
なかなか芸が細かい。季節感もアレンジされていてススキや月見団子がしつらえられていた。あくまでも作り物の生活・情景再現展示だが、舞台セットっぽくってちょっと好きです、こーいうの。
帰りにはあさりいっぱいの深川めしをしっかり食べたのは言うまでもありません。
この付近には清澄庭園や芭蕉の記念館、富岡八幡宮、東京都現代美術館など秋晴れの一日、散策を楽しめそうなところがいろいろあります。
ちょっと出かけてみませんか?

 

 
 
 

金木犀が香ると…と言うより、コンビニのレジの横で肉まんが湯気を上げるとしみじみ秋だな〜と感じるのは私だけでしょうか?
先日久しぶりに横浜中華街に行った。ひとしきり中華料理を食べて帰りにはしっかり肉まん、あんまん、叉焼まん、の中華まんセットをお土産に買って帰った。肌寒い日の遅いお昼には蒸器で蒸かした中華まんランチがいい感じだ。結構好物で大阪の有名店の豚まんには目が無いし、やっぱり〆はあんまんで黒ごまのあんまんはやっぱり2個食べたい。と思うと、あん、肉、あんの順番…となると3個は食べすぎか!
「いや、肉まんだけで十分。あんまんは食事にならないでしょ!」と言われそうだけど本場の肉まんはかなり甘め。横浜で買って帰ったものも甘くオイスターソースで煮詰めたしいたけや豚肉が詰めてあって軽めのコンビ二の肉まんとはかなり違っていた。
そもそも蒸し餃子やシュウマイは飲茶としてお茶を飲みながら食べる軽食的だけど中華まんはおやつなのかな〜? そうすると肉や野菜を入れたものより甘いものの方が正統派なのかしら?
どちらにしても私は気づいた。肉やあんを包んだこのふかふかの幸せな白い毛布のような生地が好きなのだ。中に何も入って無くても永遠に食べつづけたい気分の幸せな食べ物なのだ。
あなたは肉まん派?あんまん派?中身派?白い毛布派?

 

 
 
   <<<9月 11月>>> 

▲TOP
■COLUMN
●HOME
画像の無断複製や使用は固くお断りいたします
(C)2005 ETSU MURANISHI Allright Reserved.