■2015年1月の「絵てがみコラム」
 

先日、友達と武蔵小金井の「江戸東京たてもの園」に行ってきた。
文化的保存価値の高い歴史的建造物が移築されていて、昔の家のいいところ悪いところをあれこれ話しながら、囲炉裏にあたったりしながら散策を楽しんだ。特に東ゾーンの下町エリアは商店の風情が昔の映画に入り込んだような錯覚を楽しめ、江戸東京博物館の分館だということにも頷ける。
それにしても今日のような冷たい雪降る日は…さぞかし、隙間風、底冷え…冷え冷えだろう。訪れた日は気持ちの良い冬晴れだったけど。
植物はまだ冬眠状態かと思いきや、蝋梅(ロウバイ)の花だけがかわいく黄色い花弁を広げていた。ほのかに早春の香り…。
さて、春から新しい事はじめませんか? 私の新しい講座が始まります。
おかげさまで、じりじりと売れているらしい?「モダン絵てがみ」(日本ヴォーグ社刊)を基本テキストに、朝日カルチャーセンター・千葉と市ヶ谷のヴォーグ学園で新しい講座がスタートします。What's Newに詳しくアップしましたのでご興味のある方は是非お問い合わせください。

 

 
 
 

なぜだか今日は「タイ」ばっかり私の心に届く、不思議な一日だった。
タイは1989年と2002年に2度旅行していて、とりあえず近く行く予定は無いのだが、毎日寒いので暖かいところに行きたいな〜と思っていたからだろうか、ひとりでバンコクの街を歩いている夢を見た。そして朝の情報番組で日本を訪れる外国人が急増しているというニュースで、特にタイからの観光客が日本のドラッグストアで爆買いしている様子を興味深く見た。へ〜と見ていたら、ご主人の転勤でバンコクに2年暮らしている年下の友人から、メールが届いた。初めてバンコクから年賀状が届いたので、返事を出してその返事のメールだ。なんだかタイからの熱い季節風が吹いたような気分だった。
季節風といえば神保町にとてもセンスの良いエスニックな雑貨や洋服を扱っていた「季節風」というお店があった。とっても素敵なお店で私のポストカードをお店に置いてもらえないか飛び込み営業?をして以来お店のオーナーと10年以上のお付き合いをしていたのだけれど、お店は惜しまれつつ昨年夏に閉店した。お扇子やポストカードつながりで時々お便りはしていたのだけれど、突然、同じ神保町で息子さんがタイ料理のお店をやってるので「タイ・すき鍋ご一緒しません?」「喜んで〜!」と。バナナの葉の上に盛られた魚介類や野菜、極太ビーフン、魚のすり身ボールなどヘルシーでちょっぴりスパイシーな薬味を加えて舌鼓を打った。
これだけ一日でタイだらけだった不思議な一日はないだろう。タイが私を呼んでるのかしら? きっとこの寒さのせいだ。早く暖かい風〜恋しいですね。

 

 
 
 

1月17日阪神淡路大震災から20年。遠い出来事と片付けてはいけないのだろう。
あの日自分はどうしていたか…いつも幸い被災者じゃないから、リアルな記憶は無いのだけれど、とても鮮明にその日の自分を覚えている。このコラムにも書いたことがあったかもしれないけど、私はその日仕事関係の人たちと視察旅行でミラノにいた。衛星放送のNHKのニュースで見た光景は大きな揺れにスタッフが飛び起きる映像。ホテルのロビーは国際電話をかけるビジネスマンが右往左往、帰国便を変更したい人で騒然としていた。私たちは丁度旅の最終日、翌日ミュンヘン経由で帰国の途に着いた。機内では地震の被害を伝える新聞を我先にと取ってみんな黙って見入っていた。その静けさ、神妙な面持ちを今でも忘れない。トップ記事のドイツの新聞を今でも古いアルバムに挟んで取ってある。そう、あの高速道路がバタッと倒れている衝撃的な記事だ。
帰国後すぐに関西の親せきが全員無事であることがわかり、西宮在住の友人とも連絡が取れた。「でも、テレビでは伝わらんことがあるんよ〜外に出たらガス臭いの。どんだけ不安か…」友人の家にも大きなひびが入ったと言う。その友人夫婦の間に翌年女の子が生まれた。その子も、この冬大学受験の1月17日を迎えている。
風化と復興は紙一重かもしれない。同じ気持ちになることなんて不可能だ。でもこの日くらい、ちょっと思い出そう。

久しぶりにケロケロワールド更新しました!
今回はNo.861〜No.890番まで一挙30匹。今回も個性的な連中続々! 和みたい時に覗いて見てね。

 

 
 
 

新しい年もスタートを切って10日、なんとなくスタートダッシュをきれずにいる。
年の瀬に義理の姉の病気がわかり、年初め入院、手術を付き添ったりしている。ま〜付き添うだけで何もできてはいないけど、義姉はもう高齢者の域。独身で親も兄弟も子供もいない。普段からほとんど交流はないけど、こんな時くらいささやかな手助けをしてあげたい。無関心ではいられない。明日は我が身…いやおうなしにも考えさせられる。
私の周りにも私を含めて「独り身」の女性は多い。介護要素を含んだ母親との同居というパターンが多いが、母親が亡くなった後はひとりになっちゃう…私の面倒は誰が見てくれるんだろう…ってやつですね〜。女性の平均寿命86歳とかいう時代だから、そういう立場の人々が集まって一つのコミュニティーを築きざるを得ない時代が来てるとは思うけど。
義姉はいくつになっても女性としてはやっぱりつらいだろうな〜と…心が痛い手術をした。大変なのは抗がん剤治療が始まるこれからだろう。私の周りに同じ病気と闘っている友人が何人かいる。彼女たちにいろんな情報やアドバイスをもらって力になれればと思っているが。年明けの友人、知人たちとの挨拶…なんだかみんな暗い…。「ま〜そんな時もあるよね〜仕方ないね〜何とか生きていきましょっか〜」そんな挨拶ばかりだ。
そういえば去年4月にこの絵てがみコラムでも描いた我が家の苔玉盆栽、苔は黒ずんで生きてるんだか死んでるんだか…水擬宝珠は好き勝手に伸びてかわいさを失っている。花は咲かず、粘土の中から雑草?の芽が育ち、姫銀杏は何やら今頃紅葉している。ルックスはかなり落ちているけど死んではいない。じっと春を待って苔は緑を取り戻すのだろうか。
新年早々苔玉盆栽に人生の縮図を見る…ってか!?

 

 
 
 

あけましておめでとうございます。
年々一年が過ぎるのが早いこと! あっという間に新しい年がスタートしてしまいました。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年はどんな年にしましょうかね〜。
まず、朝日カルチャー千葉では引き続き「村西恵津の水彩イラスト」講座が毎月第4火曜日13: 00〜15: 30継続しています。また、1月27日の午前中「1日体験・墨彩画」講座を予定しています。(お問い合わせはともに朝日カルチャー千葉043-227-0131)
長く続いています川崎の料理研究家さん宅での「やさしい水彩画教室」は月に一度。
土曜日、ハート&カラー和の講座「墨彩画講座」は2か月に一度、第2日曜青山にて。
そして昨年11月に出版された日本ヴォーグ社「モダン絵てがみ」のご縁で春から東京市ヶ谷のヴォーグ学園でこの本をテキストにした講座がスタートする予定です。
ご興味のある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。詳しくお知らせいたします。
そして5月の下旬には3回目を迎える流山・蔵カフェギャラリー灯環にて、手芸作家の大西淳子さんとのコラボ展(MADAMADAM協賛)開催の予定です。
夏〜秋…どこか旅行に行きたいですね〜!いや!絶対行く! 「旅行」に関してはちょっと面白い話が持ち上がったりして…いつか実現したい目標にしたいお話です。またそのうち…。
イラストのお仕事は出版不況の波に、押しつぶされたまま減っちゃってますが、ご依頼お待ちしています〜いや〜待ってちゃダメなんだろうね。迎えに行かなくっちゃ!
今年は個展の予定はないですが、次なる展望を見据えて努力の日々? 生活面ではいい加減ダイエット! やばすぎる! 目標腹八分!
とにかく元気で平和な一年でありますように…。
今年も絵てがみコラム、よろしくお付き合いください。

 

 
 

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