■2021年8月の「絵てがみコラム」
 

本来なら今日あたり、あちこちで花火大会の予定だっただろうに…今年もコロナ感染拡大の最中で東京周辺では中止だよね。何となく淋しいけれど、今月は講座の画題にあえて花火を描くことに。
先日通勤時間を襲った猛烈な雷雨の影響で、柏の葉カルチャーと取手カルチャーは9月6日に振り替えになりました。(業務連絡)その時用意していた「花火を描く」のカリキュラムですが、夏の終わりの淋しさ…ということで画題「花火」を延長してやりますよ〜。予習できますよ〜! 華やかな色のバリエーションと墨の濃淡で表現する私が得意とするところ。面相筆の細やかさと、背景をたっぷり塗るには彩色筆をスピーディーに動かすメリハリも描き甲斐がありますね。今年はちょっと淋し気な花火をマスターして、来年こそは思いっきりにぎやかに華やかに連打した花火を描こう!
そんな8月も末…猛烈な残暑…パラリンピックが始まった。開会式はオリンピックの開会式より良かったね…空港がテーマで…なんて聞いたら泣きそうになった…空港…旅に出たい〜〜! どこか行きた〜い! そんな8月の末。

 

 
 
 

ランチよりはるかにお高いじゃん! 最近のあるあるで、高級かき氷と旬のフルーツパフェ。なかなかのお値段である。でも夏のイベントもお出掛けも何にも無かったので、たまの贅沢、いいんじゃない〜?
近所のフルーツが自慢のカフェで妹と二人、旬の桃のパフェと無花果パフェを注文、舌鼓を打った。う〜〜〜ん確かに美味しい! 中に潜んだアイスクリームも桃には桃のアイスが、無花果にはラムレーズンのアイスとヨーグルトソースが相性バッチリに。ちょっと大人っぽい旬の味だ。
しかしよく考えたら、私結構デザートを盛るのが得意で、自宅で食べるケーキにもありあわせのフルーツをカットして大き目のお皿に飾ってアイスクリームやフルーツソース(ジャム)を添えたりして、なんちゃってカフェテラス風に「映える」仕上げが得意なのだ。パフェだってできそうだな〜このパフェグラスがあれば雰囲気出るな〜欲しいな〜なんて。かっぱ橋の業務用店舗で見た時かなり高額だったような…自宅で一人パフェ作って食べるのもね〜カフェで食べるからいいのよね。カフェ…というより、フルーツパーラーか…。フルーツパーラー、この響きがいいよね。次は葡萄パフェ、モンブランパフェかしら…こんなこと考えるしか今、楽しみは無い…。

 

 
 
 

朝か昼か夜かもうわからない…。鬱陶しい雨が続いて、暗い空がぐ〜〜んと重みを増してのしかかってくるようだ。九州や西日本では川の氾濫や土砂崩れなど大きな被害がまた出ているようだ。関東はまだそれほどではないようだと…テレビのニュースで知る。
というのも13日金曜日の朝、お仏壇にお線香を立てようとして、う!!!ピキッ!…久しぶりにやってしまった! プチぎっくり!ううううう。おばあさんのように腰を曲げて、うめきながら歩く…と言っても歩けない。もう慣れたもんでスクワットしてるようなスタイルで、保冷剤をタオルに撒いてとりあえず腰に巻く、ちょっと冷やした後に温めるのだ。痛み止のジェルを塗って湿布薬を貼って、おもむろにバナナを1本食べる。お腹に何か少し入れて痛み止めを飲むのだ。ずっと座ってるのも横になってるのも辛い。特に起き上がる時が泣きそうだ。絵を描くにも30分も座ってられないので30分で描く。いつもはこんなことを繰り返して2〜3日で回復する。
お盆だというのに東京のコロナの感染者数5000人超えと猛暑にめげて、お墓参りも里帰りもパスしている。正しい判断だと思って引きこもっているけど、同じ姿勢で動かない弊害がぽこっと襲ってくる。ああ本当に憂鬱である!
マンションの敷地に今年はタカサゴユリがあちこちに自生している。去年は4〜5本だったのに今年は20本くらい。しかも2メートルくらい背の高いものや10センチくらいの丈なのに、しっかり大きな花を咲かせていたりスマートなのに逞しい。怖いくらいに逞しい。

 

 
 
 

久しぶりに封切り初日、映画館で映画を見た。このコロナ感染者数激増の今、またいつ延期になったり中止になったりするんじゃないかと心配でエンターテインメントの業界も気が気でないだろう。ソーシャルディスタンスでゆったり過ぎる指定席も赤い×印もちょっと辛い。
この映画の中にもこんな「今」が描かれていた。山田洋次監督作品「キネマの神様」。昨年3月W主役を務めるはずだった志村けんさんがコロナ感染症による肺炎で急逝した。その代役を沢田研二さんが若手実力派の俳優、菅田将暉さんと二人1役の主人公を演じている。家族にも見放されたダメ親父で、すれ違ったらちょっとよけたくなるような酒臭そうな老人役だ。でも憎めない雰囲気が志村けんさんを起用したかった理由なんだろうな〜と感じられた。その代役を引き受けるのは、さぞかし勇気のいることだったろうな。でもジュリー以外考えられないくらい適役だった。隠しきれない響く声や綺麗な指は、ま〜置いといて! 志村けんさんだったらどんな演技をするだろう…なんて考える間もなく、あ…ジュリーは主人公のゴウちゃんと志村けんさんと一人2役を演じてるのかな?なんて勝手に感じてホロっとさせられるところがあった。志村さんが様子を見に来ているような、一緒に撮影を楽しんでいるような…。でもきっと全然違うゴウちゃん。
それにしても「圧倒的に好きなこと」を持っていると、歳をとっても疎まれる老人になっても目を輝かせることが出来るんだな〜と、素敵な奇跡が散りばめられた映画だった。
あらためて志村けんさんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

 

 
 
 

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