■2015年6月の「絵てがみコラム」
 

充分に太陽に干されたアスファルト、そこにパラパラパラ…!と雨が降り出した。梅雨だもの、お天気急変! そこまで来ていた黒い雲が我慢しきれず、泣き出したように降り出した。そんな雨に濡れ始めたアスファルトの匂いが好きだ。
ずっと昔、人気漫画家の付録のような読み切り漫画で「雨の匂いのする街」という漫画があったような気がする。印象的なタイトルで中世のようなまだ見ぬヨーロッパの(どこだか忘れたけど、架空の町だったかも?)暗い石畳に降る雨が全編通して多く描かれていたように思う。子供心にそんな街を歩いている自分を想像して、外国の雨の匂いってどんなんだろう…ってすごく想像を掻き立てられたものだ。
雨って…ロマンチックに思えるし、涙のようにも思える時がある。土砂降りだと、どこかで誰かが大きな悲しみに沢山の涙を流しているように感じる…。そんなことを思っていたら、友人のお母様、ご逝去の知らせ。とっても残念です。心からご冥福をお祈りいたします。
さて、次回の絵手紙コラムを1回お休みいたします。一足早く、美味しい夏休みをゲット! 楽しい報告ができればと思っております。

 

 
 
 

お忙しい中、蔵・カフェギャラリー灯環での作品展「立夏…そして薔薇時間」に足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。梅雨入り前の、さわやかな風が通る蔵での作品展、今年もおかげさまで無事盛況のうちに幕を下ろしました。
正直、便利とは言い難い立地、普通の住宅街…こんなところに訪れてくれる人がいるのだろうか…と不安の中、2年前に初めての作品展を企画していただいてから3回連続開催。今年はお天気にも恵まれたせいか10日間でおおよそ250名の方の目に触れることに。おかげさまで手ごたえのある作品展になりました。MADAMADAMとしても結成15周年。益々プロのクリエーターとしての姿勢と生活感のある視線を大切にしたいなと感じる良い機会になりました。
さて、通常営業?に戻って絵画教室のスケジュールや遅れていたイラストの仕事などをこなす日々。特に講座のカリキュラムに合わせて、やっぱりちょっと紙の相性などを試しておこう…と予習が必要になったり。時間のバランスはどうかな〜と心配になったり。講座の先生としては先輩のイラストレーターさんに、いろいろ経験談を聞いたり…。やっぱり人に教える…ってすごく難しい。
教えることは自分が学ぶこと! 全くその通り。次の講座では水とか金魚とか涼しげな季節感を描くことになりそう! ちょっと練習しておこう…日々勉強でございます。

 

 
 
 

いつも私の絵を応援してくださってる素敵なおじさまから、お洒落なプレゼントをいただいた。開催中の蔵ギャラリー・灯環へ道に迷いながらも駆けつけて下さり「作品展おめでとう!」と差し出された一枝の柘榴。無造作に新聞紙にくるまれた雨に濡れた柘榴の花は、鮮やかに朱色で、ついさっき庭から折ってきた風情が何ともおしゃれな一枝! さっそく小さな花器にさしてみると憎いほど蔵の土壁に似合う〜。こ〜いうプレゼントが何ともしゃれてますね〜感激でした!
さて、3回目のこのコラボ展もこの土・日で終了! おかげさまで、ワークショップもにぎやかに多くの方に楽しんでいただき、充実の会期になっております。扇子やトートバックなどもう品薄状態になっていますが、ここでしか感じられないゆったりとした時間を楽しんでいただければうれしいです。梅雨入り前のわずかな晴れ間になるのかしら?遠足気分でお出かけください。

 

 
 
 

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