■2022年2月の「絵てがみコラム」
 

グッと春めいた週末、それでもコロナの感染者数は高止まりなので今回もリモート風絵画教室になった。スマホのLINEでそれぞれの製作途中を写真に撮って送ってもらってアドバイスする…という、アナログ&今時の。嬉しいことに手づくりの美味しいお菓子も届いて、充実の春の午後。私は優しい色のマーネーションやスイートピー、ゼラニウムの葉など。それに月曜日のカルチャースクールのお題の桃の枝も加えてみた。
ちょっと休憩時間にテレビをつけた。ロシアのウクライナ襲撃のニュースを伝えている。各地の抗議デモの様子も伝えている…。戦争がはじまるということ? コロナが治まらないうえに戦争? 悲しい…テレビを消した。絵に集中しよう。美味しいおやつに集中しよう。世界情勢に関心を持たないということではないけど、まずは目の前のことに集中して愉しんで春を感じよう〜!ということかな。
さて、新しい講座の募集が始まりました。柏の葉ららぽーとのLaLa Clubにて「筆ペンイラスト」の講座です。ご興味のある方は直接LaLa Clubにお問い合わせください。
また各講座も4月からの新規キャンペーン、募集しております。詳しくはWhat's Newをご覧ください。よろしくお願いいたします。

 

 
 
 

毎日空気が冷たい! 寒い日が続いている。人の少ない所を探して、青空を探して、電車の混まない時間に移動して…気分転換というよりちょっと取材というか素材撮影に適しているときでもあるのだ。
梅が咲き始めているかも? 福寿草とかも見れるかも? という訳で花便りに誘われて新宿御苑に。カルチャースクールなどで季節折々の花や、時には空を描いたり雲の描き方を練習したり…そんな参考資料もネットの中にはフリー素材もあるけど、著作権の関係で生徒さんに配るものはやはり自分の写した写真を使用すべきだ。なので道端の草や季節の花や空だけを撮影したり、風景画のための地面があって植栽があって、建物があって青い空があって…そんな写真を撮影するように普段から心がけている。
人も少ないし空は青いし〜いい感じ! 肝心の梅はまだ2分咲きといったところだが福寿草の群生が! お正月のミニ寄せ植えで見かけるくらいでなかなかこんなにアップで沢山見ることは無いだろう。興奮して地面にしゃがみこんで超観察! くしゃくしゃとアネモネのような葉っぱは黒に近い紫! 野性味を感じる力強い色だ。花びらの裏と内側では随分色が違う〜冬の澄んだ空気がいろんなことを気づかせてくれる。
大満足の取材散歩だったが、帰宅したら眼も肌もかゆい〜おもいきり花粉の春一番の洗礼も浴びてしまったようだ。

 

 
 
 

日本ではオミクロン株の感染拡大がやまぬ中、北京でのオリンピックが開催半ばだ。いろんなことが起こって本命たちがメダルを逃している。そんな期待の中で、運も実力も発揮して持てる力を存分に爆発させてメダル獲得に繋がった人の底力はすごい! きっととんでもなく凄いんだろうな〜。
この絵手紙コラムも2005年から描いているのでもう何度もオリンピックを描いてきている。2006年のトリノオリンピックで初めて見たスノーボードのハーフパイプの競技にびっくりして、金色の長髪のショーンホワイトに釘付けになった。荒川静香のイナバウアーで唯一の金メダル! そんなことを思い出しながら、今回念願かなって金メダルを獲得した平野歩夢選手と今回で引退するショーンホワイトとのハグなんて泣けちゃいました! 泣いたり緊張したり腹を立てたり…そんなドラマがオリンピックの素晴らしい所なのかもしれませんね。
…で、なんで今回は蛙? いやいや! 先週今週と「趣味どきっ!名画に学ぶにっぽん筆ペンイラスト」のアンコール放送では鳥獣戯画の回。ご贔屓蛙君に各種競技に挑戦してもらいました。どれも蛙ならやってのけるのではないかと思いながら筆ペンで描きましたよ。
残りの1週間も、ケガをしないでコロナ陽性にならずに日本選手の活躍祈りたいですね。

 

 
 
 

北京冬季オリンピックが始まりましたね〜ついこの間東京オリンピックが行われたばかりで、え?!もう?と思ったけれど着実に時は進んでいるんですね。オリンピックのネタは来週描くとして…。
先日、日時指定予約をして東京国立博物館へ「ポンペイ展」を見に行って来た。約2000年前に南イタリアのヴェスヴィオ火山の噴火で一日にして町が火山灰に覆われ死に絶えたポンペイ、その遺跡と化した町から発掘された貴重な品々がナポリ考古学博物館から出展されている。私は16年前にこのポンペイの遺跡もナポリの考古学博物館も見学している。町ごと遺跡になった凄い空間で、生々しく当時の暮らしを伝える発掘品などに心を打たれた記憶がよみがえる。また、イタリアンレストランのためにこのポンペイの遺跡を描いた経験があり、なんだか勝手に縁のある?場所と思っていたりする。
それにしても遺跡を丸ごと持ってこれる訳もなく、どのような展示をするのか…興味があった。床モザイクや壁画など一部分の展示ではあるけれど、プリントや映像でそれらは工夫されていた。そして細かい細かい極小サイズの石片を用いるオプス・ウェルミクラトゥムと呼ばれる技法のモザイクは見ごたえがあり、ナポリで見た時よりも照明の加減か迫力があった。2000年も前にこんなすごいものを…絵柄は結構ユニークで、猛犬注意を促す犬の絵や台所のための「伊勢海老と蛸の戦い」など裕福な民の美食へのこだわりや心の豊かささえも感じるほどだった。それが一日にして…と思うと。
発掘作業はまだまだ続いているらしい。災害防災の観点からも益々興味深い。ガラガラに空いていた博物館で思いは様々に及んだ。

 

 
 
 

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