■2017年11月の「絵てがみコラム」
 

アメリカ・アリゾナ州在住のローリーに会うのは1996年5月以来21年ぶりだ。
当時仕事仲間のTsukieちゃんとインテリア内装材会社の偉い人たちと一緒の視察旅行、ニューヨークからミネアポリス…展示会を見てミネアポリスの大きなショッピングモールを視察して。仕事はほぼそこまでで、最終目的地のロサンゼルスでは彼らはゴルフの予定だった。バブリーな頃ですね〜。勉強熱心な私たちはその間アメリカの一般家庭の暮らしやインテリアを視察したいと、アメリカにいる叔母に頼んで、古くからの知り合いの娘さんローリー夫婦を訪ねる予定を組み込むことにした。(旅行団とは別行動でのアメリカ横断だ)同じアメリカと言っても広〜ござんす!ローリーが住むアリゾナ・フェニックスは日本とは別世界の広くて暑くて、各家にプールがあって、あちこちに電信柱のようなサボテンがにょきにょき立っていて、真っ白なインテリアがまるでショールーム。私たちの好奇心を察知して、ローリーは住宅展示場…というか建売住宅のオープンハウスめぐりに付き合ってくれた。「今、こちらをお求めいただきますとプールと3台目の駐車場が付いております」余りのスケールの違いにTsukieちゃんと大笑いをした…。
あれから月日が流れ21年余り…、ローリー一家と北千住でしゃぶしゃぶを食べる日が来るとは…。もちろん会話は英語講師でもある妹が。そもそも妹の友人でもある。ダメだね〜相変わらず私たち。あの時も成田に着いたときには語学を鍛えよう!と心に誓ったのにね! とまたまたTsukieちゃんと大笑い。
大丈夫! お互い元気であれば、その猶予はまだある…はず!

 

 
 
 

空気が澄んでヒンヤリ…予報に反してお天気の崩れは小さかった。良かった!
午前午後今回のワークショップ「墨と色彩にたわむる・秋冬編・朱の聲をきく…」は初参加の方も多く、定員越えで賑やかに開催された。松聲閣の和室から眺める肥後細川庭園は来週からのライトアップの準備か、冬の訪れを待つ準備か、松の雪つりが日本庭園の風情をアップグレードしている。秋の画材と言えば落ち葉や色づいた果物が定番だけど、今回のテーブルデコレーションは「日本かぶれの外国人の書斎?」そんなイメージスケッチを描いて企画のほかの二人に提案。あれこれ持ち寄りイメージを膨らませた。
そして今回は古書を照らすオリジナルの灯りを作ってみることに。短い時間で駆け足での制作だけれど、思い思いの秋の彩りを和紙に描きグラスに巻き上げその中には小さなLEDランプ。和室の電気を消したら歓声が上がった! 和紙の風合い、擦れた墨の筆跡、赤黄そして朱色…。今回もアンケートにはとても楽しかった! 思った以上のモノが出来上がって感激! など嬉しい声が。深まりゆく秋のひと時、まさに朱の聲を聞けたのでは?
ワークショップの様子をWhat's Newに早速添えてみました。次回はまだ未定ですが、来年の春か初夏かな?

 

 
 
 

朝晩の風がぐっと冷たくなった。早いもので11月も中盤、公私ともに多忙だ。そんな合間を縫って足利日帰り遠足に行ってきた。
鎌倉時代と室町時代の繁栄を極めた足利氏の館跡。「鑁阿寺」周囲はお濠に囲まれ、びっくりするほど大きな鯉が優雅に泳いでいた。本堂のほかにも国の重要文化財に指定された鐘楼や少し珍しい形の塔など多様に富んでいて飽きない。境内には一足早く、記念撮影に余念のない七五三姿の子供たちとその一家。そしてびっくりするほど多い、カメラマンを引き連れてのコスプレ軍団。和風のコスプレがたしかにこの光景に妙に馴染んでいるけど、時代感覚がぐちゃぐちゃで不思議な感覚になる。
それにしても見事な秋晴れ、大銀杏の黄葉。隣り合った足利学校も綺麗に整えられた庭が美しく、しばしの散策が楽しかった。このエリアは実はちょうど10年前に雑誌の取材旅行で訪れていて絵手紙コラムでも描いていたことに気が付いた。2007年7月の絵手紙コラムも併せてご覧ください。
先月末まで開催されていた流山蔵カフェ・灯環での個展には2度の台風に見舞われた、あいにくの天候にもかかわらず、多くの方に足をお運びいただきました。ありがとうございました。カフェでのランチやデザートも愉しんでくださった方も多く、感謝です!ギャラリーの様子をExhibitionsにアップしましたので、是非ご覧下さい。

 

 
 
 

最も近所のコンサートホールが松戸森のホール。そこは小学生の頃、課外授業や写生会で何度も訪れた、雑木林を抜けた田んぼや小川が流れている湿地帯「千駄堀」という近所の「田舎」だった。開発が進み、森は開けコンサートホールができて、広い公園になった。
何度もこのホールに来るたびに、住所がそのまま「千駄堀」というのが感慨深く、もうだいぶたっているのに、その雑木林の中で歌っている…と思うと不思議な気分になったものだ。幼なじみと訪ねるそこは、改めて共通の懐かしい場所だった事に気づく。ちょっと夕方になるとこの雑木林怖かったよね〜かやぶき屋根の民家とかあったよね〜ザリガニをここで初めて見たかも…。そんな場所が新しい住宅街とかじゃなくって、自然尊重型都市公園として緑がいっぱいで(見事に紅葉してて)、ザリガニとか眺めてた小川はビオトープのようにちょっと姿を整えられて、子どもたちの遊び場として愛されている姿は嬉しいね〜と。
久しぶりに秋晴れになった週末、文化の日。しばし散策を楽しんだ。そしてコンサートホールも超満員!(気分も見事に高揚^^;!)感慨深い1日だった。

 

 
 
 

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