■2023年7月の「絵てがみコラム」
 

暑い! 暑い! 暑い! 本当に毎日猛暑で雨も降らないからカラッカラ! お元気ですか〜? 生きてますか〜? 気ばかり焦る夏ですが、暑さのせいにして休み休み…なので何もかも遅れがち。
この絵手紙コラムも…昨日は川崎での絵画教室。そこで描いたミニ団扇への夏の花、せめてひと時の「涼」ですね。エアコンの利いた部屋でのレッスンなので。絵手紙コラムはそのアレンジと言うことでお許しを。
さて今週は8月に突入! 早々に夏休みという訳では無いのですが、お客様のリクエストもあってその方の八ヶ岳の別荘に絵を描きに行きます。別荘を含んだ風景画…ということかな? 避暑地の別荘…ってだけで、気分は素敵な夏休みですね。(お仕事だっつ〜に!)描くプレッシャーはありますが楽しみです。
引き続いて金沢に「国際平和美術展」のレセプションも含んで鑑賞旅行をと思っています。金沢21世紀美術館もとても楽しみですしね。
という訳で次回の絵手紙コラムはお休みします。そのあとに楽しい報告が出来ればと思っています。
皆さん良い夏を〜! この沸騰する夏! 乗り越えましょう〜!

 

 
 
 

昨年の大殺界を抜けたことをいいことに、今年は調子に乗ってスケジュールを過密にし過ぎた…と今頃気づいても遅いのだが。
マンションのリフォームという大仕事も入っちゃって(もちろん私自身が作業をするわけじゃないけど、壁の色やら照明やらタイルやら〜〜私がうるさそうなのは皆さんご存知かと…)決まりかけたものを「え! やっぱり…」「こんな風にも出来そうですよね〜」「ここは何とか…あきらめたくないんですよね〜」話は膨らみ予算も膨らみ…ヤバい空気が立ち込めています。
それに加えて11月の個展までに色々山がありまして…。1点だけですが海外展示が魅力的な展覧会への出品です。今年も「国際平和美術展」への出展を薦められ参加。今回は日越外交関係樹立50周年認定事業としてのベトナム・ハノイ(ベトナム国立美術博物館10月6日〜10日)それに先立ち、国内展は8月8日〜13日(金沢21世紀美術館・市民ギャラリーB)どちらも展示される場所が魅力的でコロナで閉じこもっていた気分を持ち上げて、自分の絵を追いかけて行ってみたいな〜と。去年叶わなかったことを実行したいと旅のプランを立てているところなのです。
それに加えて実はもう1点、11月にフィレンツェで開催される展覧会にも…一応作品は間に合った! 今日額装に出してきた! しかしそれは個展直前のとんでもない日程。余裕綽々でもう準備万端! 暇だからフィレンツェ行ってくるわ! 何て言えるわけないよね〜と思いながらフィレンツェのホテル調べたりして。
恐らくそういうことが何より楽しいんだろうな〜。

 

 
 
 

夏休みの学生の体験教室じゃないんだけど、3度目の手すき和紙体験。結構本気で漉き込みというのをやってみた。
11月の個展までに展覧会の出品予定が2つあり、一つはもうすでに終えたのだけどもう一つ…産みの苦しみは続く…。私にはいつもちょっと「和」を意識する作品を期待されるし、私自身も特徴だと思って臨んでいる。墨を使ったり和紙を使ったりのメディアミックスだ。
和紙はいつも数種類あれこれ、ちぎって貼ったりしてベースを作るのだけど、少し自分で漉いた紙を使ってみるのも良いのでは…と忙しい自分の首を絞めるのである。それもきれいなベーシックな手すき和紙ではなく(ベーシックなものほど難しく誤魔化しがきかないのだ!)手すきした後に千代紙や藁や落ち葉を漉きこんだりする変わり和紙を試みてみたいと思い、用意された千代紙とかの代わりにイタリアのスーパーのチラシを小さくちぎって持参した。チープな色やイタリア語の文字、果物やお菓子の写真を何かわからないくらい小さくちぎって漉いた紙の上に散らばらせて、もう一度和紙の元?(楮とトロロアオイのどろどろの液)を丁寧に載せたものが動かないように掛けていくのです。膜状に挟み込むわけ。
即乾性のある温められた鉄板に貼ってすぐ持ち帰られるありがたさ! これを使って次なる制作! 暑い夏は続く…!

 

 
 
 

先週の絵手紙コラムで、生きていることの幸せや嬉しさを謳歌した直後、実は悲しいメールが届いていた。4年足らずの闘病の末、同い年で高校生の頃からともに走ってきた友人の死を知らせるメールだ。
何というタイミングなのだろう! これも運命なのか彼女の美学なのか。住むところは離れていても年に何度もコンサートで会う。特に待ち合わせしていなくても、会場の化粧室でいつもの位置で、念入りにお化粧する彼女に会う。飛び切りの美人で明るくてお洒落さんだった。自慢の友達…でも今回は無理かもしれない…。そんな胸騒ぎがしていた。怖くて聞けなかった。来たいに決まっている。しんどいに決まっている。広いさいたまスーパーアリーナの化粧室にあちこち、いくつも入ってみた…やっぱり会えなかった。もう10日も前に旅立ってしまっていたのね。そのことを知ったのが25日の夜。彼女の作戦通りだったのかな? あっぱれだね!
次の週末、泣きそうな気持を抱えて新幹線に飛び乗った。コンサートのついでじゃなくって、彼女の仏前に梅雨空を模したような花を抱えて…。お線香を供えに。そして当日のコンサートの記念品の手ぬぐいとLiveのラストで会場に噴射された銀テープ。そこには「ありがとう! サンキュー! ありがとうね! 沢田研二」と彼の口癖とサインが2回プリントされていた。そのテープを半分こ! ジュリーからの伝言を伝えたよ! 今ここに!
わたしからも…ありがとう! たくさんの思い出をありがとうね〜!

 

 
 
 

5年越しのリベンジの日、6月25日。JULIEは75歳を迎えた。梅雨の真っただ中だというのに晴天! 夏日になりそうだ。朝から泣けてくる…父は69歳で夫は64歳で亡くなった。大好きなJULIEは75歳まで生きてくれた! そして歌ってくれている。今日を元気に迎えられた自分にも嬉しくて胸がいっぱいになった。
そして5年前にコンサートドタキャン騒動で世間を騒がせた、因縁のさいたまスーパーアリーナ、リベンジライブ! 19000人超満員! 完売! 舞台セットは情熱の赤い旗1本だけ! 約束の地、約束の時なのだ。そもそも外野がいくら騒いでも何故か私たちの気持ちを熱く強固にしただけで、芸能ニュースもワイドショーもどうでもよくなっている。こんな時代だ、お互い若くもない、いつ何があるかわからない、「今」を受け止められるのは、その約束の地に熱い気持ちで集えた奇跡のような瞬間だけなのかもしれない。
75歳のJULIEは声を枯らしながらも白髪のロン毛をなびかせて、ヘドバンする。ちょっぴりだけどジャンプする。走り回る。一生懸命歌う! 100まで生きると一生懸命歌う!
3時間余りの熱いライブが終わって外に出てみると、さいたまスーパーアリーナは赤くライトアップされていた。綺麗な半月も出ていた。ハッピーバースデーJULIE!

 

 
 
 

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