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朝方まで残った雨が上がり、すっかり秋晴れ。遠足気分の群馬・富岡での用事のついでに、こんな時じゃないとなかなか足を運ばないであろう世界遺産・富岡製糸場を訪れてみた。
予備知識が全くなかったのでガイド付きの見学を。明治5年から昭和62年まで115年にわたり一貫して製糸工場として操業していた、2014年に世界遺産に登録された文化遺産である。建物は姿が残っているもの、ぼろぼろで修繕中の部分、保護されて中の見学はできないものなど、ほぼ外観の見物だ。近代の遺産なので、イタリアなどのすごい世界遺産を見慣れている私にとっては、正直、製糸工場…は少々地味であった。しかし、女工さんが働く工場…といえば映画「ああ、野麦峠」を想像してしまって過酷な労働、悲惨な暮らし…のイメージがあったが、日本近代化の幕開けとしてフランスからの技術を大いに取り入れ、寄宿舎や病院まで完備されて、募集された若い女性たちも、かなり恵まれた能率給で技術伝習工女として技術を習得した後は各地で指導者として活躍したそうだ。そんな好条件な職場でも当時工女募集に人が集まらなかったとか。面白い話だが、フランス人が飲むワインを血と思いこみ「富岡製糸場に入場すると外国人に生き血を取られる」というデマが流れたからだそうで。政府はそれを打ち消し、初代工場長の娘を工女第1号として入場させて範を示したとか。まあ何でも、実際に見て知識を得ることは貴重な経験だと痛感した1日であった。
さて先週1週間、銀座煉瓦画廊において開催しておりました個展に沢山の方にお越しいただき、誠にありがとうございました。今回は新しい試みもあり、新境地?の評も嬉しく受け止めました。メインのDMにもなった作品、東京タワーの「今、ここにある東京」も、私の手を離れ旅立って行きました。嬉しいようなちょっと寂しいような…。本当に感謝いたします。ありがとうございました。
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必死で漕ぎ着けた個展(色々モロモロバタバタの会期中)も、早いもので残すところ20日土曜日、21日日曜日(最終日は4時終了)の2日間になってしまった。幸い過ごしやすい好天に恵まれ、連日多くの方にお越しいただいています。むせかえるような祝い花や美味しい差し入れのお菓子に囲まれ、幸せでございます^^
今回はちょっと意外なタッチで描いた「東京」が力強いとか…男性的でもある…とか。もっとも私が「工事中」?!を描きたいなんて…(これが東京の自然体、東京ナチュラルなのよ〜というテーマなのですが…実は。)普段のモチーフの対極になる題材に挑戦してること自体が妙に力強さを感じてくれているのか…どうなんでしょうね〜〜?
歳を重ねる女性に「変わらないね〜」は一応褒め言葉と解釈する場合が多いけど、同じくらい「変わったね〜」が良い場合もある。どちらも都合の良いように解釈して私は育つのだ!
さて、残り2日、銀座から東銀座まで歩いても10分ほど、歌舞伎座界隈も歌舞伎座地下の売店街もちょっと楽しい。噂の築地はどうなの?…とブラ〜っと散策も。そんなついでにどうぞお立ち寄りください。
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怒涛のような、ひと月だった。それも明日の川崎での絵画教室、日曜日の青山の墨彩画講座を終えたら、その足で東銀座の画廊へ。搬入、設営をして月曜日から個展のスタートである。しかし昨夜から腰痛が…1日18時間くらい座り続けて描き続けていたおかげで腰をギクッと…もう3〜4回やってるんだけど、エコノミー症候腰痛と私は呼んでいますが、ヤバい!と察してそ〜〜っと対応したので軽めの症状ではあるけど…。肝心な時に、とほほである。泣きっ面に蜂である。
気を取り直して…6日土曜日に新著書「よくわかるモダン絵てがみ」(日本ヴォーグ社刊)も発売になった。大手書店で面陳されている様子を見て、ちょっと嬉しくなったりして…。公私ともに多忙な中、ドドドドドドドドド〜っと走り続けて、やっと月曜日スタート地点につくような…。評価はどうかわからないけど、ここまでたどり着けたことに安堵と感謝と。また今回もダイエットと目の下のクマを取る時間がなかった!
ああ〜! 作品のキャプション(タイトル札)の用意がまだだった! タイトルも考えてなかったじゃん! 怒涛のような数日はまだ続く…。
◆4年前に発売された「モダン絵てがみ」の第2弾、透明水彩絵の具と墨を使って「よくわかるモダン絵てがみ」(日本ヴォーグ社刊)10月6日発売になりました。特製オリジナルポストカード付き、お宝映像?もあり。絵を描かない人でも楽しめそう〜と発売早々嬉しいお声が届いています。個展会場でも販売いたします。amazonなどでも発売中です。
◆個展は15日(月)〜21日(日)まで東銀座の「銀座煉瓦画廊」にて、このギャラリーでの個展は4回目になります。ここでは最後かも?
詳しくはWhat's
Newをご覧いただき、お時間がございましたら足をお運びください。
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個展の準備最終追い込み?のはずなんだけど、どうしようもない急用が飛び込む。母は高齢のわりに痛めた腰も少し回復。まだ一人で気丈に暮らしてくれている。だが80歳になる義理の姉はもう一人暮らしが困難になっている。主人が亡くなって9年半、義姉の世話をするのは疎遠ながらも甥っ子さんがいるのだから、私じゃないよね…と思いながらも、生涯独り身の義姉の姿は悲しげで、病院だ入院だ退院だのたびに緊急連絡先になっちゃってて手を差し伸べざるを得ない。そしてあれこれ探して、手配して、いよいよ施設への入居。いっぱい保証人のサインをしながら、私なんか何の保証もできないのに…。
それにしても、一人で生きていくことも、一人で老いていくことも、そしてきっと一人で死んでいくこともできないんだろうな…。私に迷惑をかけてることを悲しむ義姉の姿は、すっかり小さくなってしまった。
そんなこんなで、バタバタした毎日、迫りくる個展の荷出しタイムリミット。まだ作品自体ももうひと踏ん張りしないといけないものも…。
がんばれ〜〜〜! しっかりしろ〜〜〜!
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