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■2005年10月の「絵てがみコラム」 |
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かつお節を量って買ったことがありますか?
恥ずかしながら、かつお節でしっかりだしを取って料理する事があまり無い私は、有名料亭の厨房で両手で掴みきれないほどの見事な削り節でだしを取る様子などをテレビで見るにつけ、あんなに一度に沢山、一袋じゃ足りないな〜と常々思っていた。
先日雑誌のイラストマップを描く為の取材で築地市場を訪れた。
銀座からもすぐなのに築地市場の奥の方まで細かく見て回ったことが無かった。プロのための聖域と思い込んでいたが、最近では一般のお客がおじゃこ100g、紅鮭2切れ、と買う事を歓迎する店が増え、外国人観光客の姿も珍しくない。そこで目に付いたのがいかにも昔ながらのかつお節屋さん。のれんの雰囲気が何とも江戸っ子っぽい風情。
上質な香りと、ちょっぴりお高い?価格で迎えてくれる。
そ〜か〜、かつお節ってあの硬い棒のような本節もフワフワカサカサの削り節も量り売りするモンなんだ〜。
まだまだ知らないことだらけ……!お恥ずかしい!
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週末の雨で、もう2度もフリーマーケットの予定が流れている。
区のリサイクル事業に賛同して…という建前の中に、少しでもいらなくなった物を整理出来ればと年に何度かフリーマーケットの出店に応募する。結構人気で抽選に外れることもよくある。
あまり着ていないのに太って着れなくなった服(ぐすん!)、衝動買いしたバッグやアクセサリー、箱に入ったままのシーツや食器のセット…それに旅先で買った個性的で不思議なセンスの?小物や商品デザインの参考に揃えたサンプルなどが我が家の「売り」だ。
畳2枚分くらいのビニールシートに並べて、100円安くなる?50円安くなる?など、来場の方たちとの会話も楽しい。
趣味の合う人にめぐり会えた時はお互いに嬉しくなる。
古着に抵抗のある人も多いと思う。でも大事にしていた物などは気持ちが伝わる。もったいない。どこかの誰かにもう一度使ってもらえたら…単純にそう思う。押入れから引っ張り出した物はキャリーや大き目のバックに3つ分。雨のキャンセルはつらい。むなしく部屋をいっそう狭くする。
お〜い!秋晴れは何処へ行った〜!
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今夜はインド、インド、インドに行こう!
昼間からカレーが食べたくって仕方が無い。そう思うと他のメニューはもう考えられなくて、行きつけのインド料理屋に直行する。激辛カレーは苦手だが家で作るカレーとは全く別物のインドカレーは時々無性に食べたくなる!
2年前にインドに旅行したとき本場の料理を色々食べたが、生水はもちろん生野菜やカットフルーツも、食あたり防止のために食べないように注意されて少々食べることに消極的にならざるをえなかったのが、とても心残りだった。もっとガツガツ食べたかった。みんな美味しかったからだ。
特にジャイプールで食べたタンドリーチキンは忘れられない。有名な釜焼きのチキンバーベキューだが、よくある真っ赤な香辛料が塗られたものとは違ってもっとあっさりした岩塩とスパイスが効いたワイルドでシンプルな極ウマのタンドリーチキンだった。野菜のカレーも好きだ。大根やたけのこ、里芋が入っていたり意外なバリエーションに驚かされる。レンズ豆やひよこ豆のカレーもいいね。そして、〆はマサラチャイ。ちょっと甘めが癒される。
また、10日ほどしたらインド、インド、インドに行こう!
と私は叫ぶに違いない。
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食のイベントで一抱えもあるような大きな柿を描いた。
思えば柿ほど日本の秋を象徴する果実も珍しい。
日本昔話の風景には必ず夕焼け空に柿の木のシルエットが焚き火の煙と一緒に描かれていたりする。
柿色とは熟した照柿のような濃い赤橙色を言うけど、昔は布や紙に柿渋を塗って防水した「柿渋色」と言ってもっと茶色に近いものだっだらしい。
江戸時代には歌舞伎で人気を博した市川団十郎のくすんだ柿色の衣装の色を「団十郎茶」と呼んで大流行したのは有名な話だ。
色の心理について勉強していた頃から、オレンジ色というと明るく情熱的、若さの象徴のような色と感じていたが、柿色と言うととたんにわび・さび・または香辛料などのイメージからぐっとアジアチックになる不思議を感じていた。海外でも柿は「KAKI」で通用するところが多いらしい。もみじの赤と並んで日本を代表する秋の色と言えるだろう。
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阪神タイガース、リーグ優勝おめでとう!ありがとう!
大阪生まれの私は、生まれる前から阪神タイガースファンだ。
(阪神のファンは大概そう言う)
7回の攻撃あたりから、テレビを見ながら、もう泣いていた。
今年は強さが本物になってきたな〜と思っていたけど、優勝したね〜。
実は週の初めからこの絵描いて待っていました.。甲子園で優勝が決められなかったらビジター用のユニフォームに描き直さなきゃいけないので、冷や冷や。
阪神ファン気質は強烈でいつも熱い。2年前に優勝した年には何度か神宮球場で観戦した。近所の東京ドームではなく、野外の神宮の方が良いのだ。なんと言ってもジェット風船を飛ばす楽しみがあるから…。
7回の阪神の攻撃にあわせて、その前の相手の攻撃中に必死に2本のジェット風船を膨らませる。結構ほっぺたが痛くなる。相手の攻撃なんか見ちゃいない!ホームランを打たれようが、ぽろっとミスしようが風船に没頭し、強烈なファン盛りだくさんの外野見物を楽しむ。
来たときは普通のサラリーマン風の背広に紙袋を下げたお兄さん、そこから出るわ出るわの応援グッズ。
でも、明らかにまだ退社時間じゃないでしょ〜?という時間から豹変ならぬ、虎変?していく。そしてまるで漫談のような応援の掛け声。
そりゃ〜もう、めっちゃ!おもろいで〜!
去年の春、赤坂のてんぷら屋さんの入り口で岡田監督とぶつかりそうになって、意外にも小柄なのに驚いたのを思い出す。
岡田監督〜まさかこんなに早くこんなに強い阪神にしてくださるとは…
ウウウウ嬉しいです〜!阪神タイガースばんざ〜い!
2005.9.29
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