■2020年5月の「絵てがみコラム」
 

五月が終わろうとしている。新型コロナウィルスの緊急事態宣言は解除になり世の中は少しずつ日常を取り戻しているかの様だけど、まだまだ終息したとはいえず手探りの共存状態だ。
そんな中、東京在住の友人のSNSなどに、医療従事者への感謝とエールを込めて航空自衛隊のブルーインパルスの隊列飛行の様子がupされていた。おお!気持ちの良い五月晴れの空に白い煙のラインをくっきり残して…単純に、ああ!見てみたかったな…と。数日前にイタリアでも同じく、終息への祈りとエールを込めてイタリア国旗の3色の煙を吐いて飛ぶ、航空機部隊の映像を見た。不謹慎にも、ちょっとかっこいいな〜なんて思った。多くの国民が亡くなってるもんね。深い悲しみへの追悼でもあるんでしょう…。医療などの前線で戦っていた方々の苦労は計り知れないけど、一瞬でも晴れやかな気持ちになって、空を見上げられていればいいな〜と。東京では丁度お昼休みが終わるころの時間に、多くの病院がある空を飛んだらしい…なかなか洒落ているじゃないか!
ところで、ナンとかマスクはまだ届かない…別にいいけどさ! すっかり忘れてるけどね。
さて、6月から各講座再開予定です。身の回りのことにお互いに気を付けて、出来る限りのお教室の配慮も受けて頑張りましょう!

 

 
 
 

今日も自然光が期待できないほどの曇天…冷たい霧雨が続いています。
先月に続いて、月に一度川崎のお料理研究家さんのご自宅で行っていた水彩画教室、今月も午後からそれぞれの自宅でそれぞれ描きたいものを描いてメールで画像を送って、私がアドバイスすると言う「リモート風?」水彩画教室。朝から、映るわけではないけど一応掃除をして早目に昼食を済ませようと買い物に行って、しめ鯖の巻きずしなど買って来た。ん?これ描くのもいいかも…と、箸を付ける前に描き出した。私の場合はこれは画仙紙、ちょっと絵手紙風にまとめた。「高菜漬けを巻いたしめ鯖を、ひとくちで頬張る」と書いて頬張ったらちょっと無理だった。これ以上の文字は重いな。「ちょっと無理だった」は割愛。思いがけずにスタート前に1点描きあがった。さて、皆は何を描き始めてるかな?
新型コロナウィルス拡大防止のための緊急事態宣言も徐々に解除され始めています。やっとですね。
ここから、受講生様へのお知らせ。
それぞれのカルチャースクールも3か月以上休講だったり、開催日のタイミングで6月末の再スタートになるクラスも。是非最初の講座の日には家で描き貯めた作品をご持参くださいね。ウォーミングアップしながら勘を取り戻しましょう!
・5月25日午前の柏の葉カルチャーは休講
・5月25日午後の取手カルチャーは開講
(千葉と茨城の差が出てしまいました!)
・5月26日朝日カルチャー千葉は休講
 解除のタイミングがぎりぎりすぎたようです。
残念ですが…。

 

 
 
 

なんやかんやと3か月くらいコロナ巣ごもりをしている間に、5歳くらい歳をとったみたいに白髪が増えてしまったので、たまりかねて美容院に行った。久しぶりになじみの美容師さんと世間話をして、油断してはいけないだろうけど、感染者数は減った。ようやくひと段落…かな? でも、楽しい好きなことはなにも復活していない。ライブもコンサートも旅行も…。カルチャースクールもワークショップも開講の予定が決定したものは、まだ無い。濃厚接触を断って2日も3日も外に出ず、人と話さず…「ご苦労様〜」3日で一言、宅配のお兄ちゃんに発した言葉。実家の母に電話して「元気〜生きてる〜? 2週間に一度は県境越えて行くわ〜こっそり」会話はそれくらい。
かなりの閉そく感に挑戦したが、一方ちょっと世界が広がったこともある。イタリア語のレッスンはリモートレッスンになった。PCに向かって先生と受講生5名、30分くらいだからCiao〜!と近況報告(一応イタリア語で)やるくらいだけど、久しぶりに画面での対話となった。LINEのビデオ通話で(スマホにしておいて良かった!)ワークショップのスタッフ会議。絵や道具を見せたりできるから、なるほど!リアルタイムで映像があるのは悪くない!
そして始めたばかりのインスタグラム。インスタ映え〜なんて言葉が流行ったのはもうずいぶん前になるので、今頃〜?と言われそうだけど、毎日の食べたスウィーツの報告等ではなく自分の作品や旅の写真のポートフォリオ(作品ファイル)になるようにちょっと丁寧にアップしていきたいと思ってる。だからあまりリアルタイムな内容じゃないけど、好きなイタリアの写真や絵をupしたとたんにイタリアから反応があったりすると、ちょっと嬉しい驚きがある。旅好きな人はこの状態にかなり鬱々! 早く又ここに行きたい!と写真や絵は世界共通語だ。そんな気持ちが繋がってる感があると、こんなに閉鎖された時なのに、私にとっては少し世界が広がったようで新しい暮らし方が始まっているのかもしれない…と思える。インスタグラム検索は #村西恵津 か#keroetsu2018 で。

※講座休講
5月19日よみうりカルチャー柏の振り替えレッスンの予定でしたが休講になりました。

 

 
 
 

この時期特に花壇やプランターを華やかに彩っているよく見る花がある。ひらひらと昭和のアイドルのミニスカートのようなラッパ型の花で、赤やピンクやサーカスのテントのようにはっきり色が分かれた2トーン咲きのペチュニアという花。正直季節感や情緒っぽいものはあまり感じないけど、コロナ巣ごもりで外の空気をあんまり感じられない昨今、久しぶりに歩いた住宅街の庭に元気に咲いているのを見ると「早くたくさんの人に見てもらいたいよね〜こんなにかわいいのにね」と話しかけたくなった。
さて、休講続きの講座ですが、この絵手紙コラムを楽しみに自習をして下さっている方の噂もちらほら…。お友達同士でもこんな時だからメールや電話じゃなくて、ちょっと手描きのはがきを送ってみたくなった…そんなはがきをもらって感激した…そんな嬉しいお話。実践してみてください。
今回の「ペチュニア」どなたのお家にも1鉢や2鉢は玄関近辺に並んでいるのでは?華やかな色とひらひらしたかわいさが特徴、ただ密集して咲くので墨の勢筆技法としては、花びらの境界線や特長を墨の細い線でちょっと説明してあげるほうが良いかも。その時にラッパ型の形状を少し強調できると立体感が出るでしょう!
引き続きもう一息! Stay Home! お家で良い時間を過ごそう!

 

 
 
 

五月ですね〜風がぐっと初夏のようになって、5日ぶりくらいに外に出て冬物をどっさりクリーニングに出して…季節が進んだことを実感しています。
今年はゴールデンウィークと言っても我慢ウィークです、とテレビのアナウンサーが言う。でも誰かが言った「我慢と辛抱は違う。人は我が強いから我慢しろと言われると我が出ちゃうけど、辛抱は辛さを抱きしめる事。辛さを抱きしめるんだったら出来るんじゃないか」って。何だかそれなら出来そうな気がして自粛生活を続けている。こんな時こそ制作に精を出されていることと…と便りをいただくのですが、楽しい目標やテーマが定まらないと気合も入らず集中力に欠ける。どっぷりスランプである。いろんな意味で「辛抱」なのかな?
さて今週の絵手紙は5月5日の端午の節句にちなんで、兜や粽などを描いてみた。そういえば男の子の節句に縁がなかったので今まで描いたことがなかったかも? 兜もしっかり見たこともないけど、何といっても力強く描くことですね。私の「勢筆技法」と読んでいる最後に入れる墨の線は、整えた輪郭をなぞるというより、アクセントになるような勢いが大事。はみ出たり歪んだりすることも気にしないで大胆に描いてみましょう! そもそも昔から5月は急に暑くなる季節の変わり目で、体調を崩したり病気にかかりやすい時期と言われ、その厄除けや身を守るという健康祈願での節句の意味もあるらしいのです。打倒コロナで、アマビエ様の次は鎧兜を力強く描くってのはいかが?

 

 
 
 

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