■2020年4月の「絵てがみコラム」
 

やっぱり横ばい状態じゃないか〜! 接触8割減全然実行できてないでしょう〜!もうだいぶ長くコロナ巣ごもりを実践している身としてはため息しか出ない。ダメだと言うのにサーフィンしたり潮干狩りしたり、パチンコ屋さんに行ったり…ストレスたまっちゃうし〜って、君たちのストレスなんか医療従事者や混み合うスーパーのレジのお姉さんやインフラの安定を図る為に全然休めない人たちに比べたら…!! 新型コロナウィルスの感染拡大の収束のめどが立たないままGWに突入しようとしている。今年はゴールデンウィークなんて感覚はまるでないよね。爽やかな良い季節だけど、「Stay Home!」その風は部屋の窓から。
さて、今週の絵てがみは実家の庭に咲く「藤」の写真を見て描いてみました。先週との違いとして画面の構成、描くモノの切り取り方が大きく違います。画面いっぱいに、はみ出すほどの構成にしてみました。藤棚の藤は本当はもっとたくさん咲いているのではないかと、逆に広がりを感じるのではないかしら? 葉の濃淡、大きさの違いで奥行きも感じられるのでは? 「勢筆技法」の墨も、文字と被らないごく一部に入れるにとどめました。画面の中のバランスを意識しましょう!
では皆さん「Stay Home!」

 

 
 
 

毎週、新型コロナウィルスの感染拡大の話題ばかりじゃ〜うんざり!と思いながらも、どんどん増える感染者や死亡者数、キャパを超えた入院患者で医療崩壊が叫ばれている。海外の廊下に入りきらずに並んだ医療ベットやまるで戦時中の野戦病院!と言われた様子を海外からのニュースで見ていたけど、日本国内の様子は見えてこない。報道規制なのかな?プライバシーの問題とか…報道関係者の防護服さえ無いのかもしれない。きっとそうだね医療従事者の感染予防のビニールコートみたいなものも不足していて、ごみ袋で代用していると言う。
日本ってこんなにダメダメだったのかしら。備品も足りない人手も足りない、院内感染を防ぐ力も足りない…。考えれば考えるほど気持ちは暗くなっちゃうけど、せめて日々一杯いっぱいの緊張と体力の疲弊と闘ってくれている医療従事者たちの心が壊れてしまう前に、僅かな朗報でも届きますように…。
さて今週の課題は「球体を描く」。先週パスクワ(イースター)だったことを忘れていたので、カラフルな卵を描いてみました。同色のチューリップと一緒に。球体は一色で平たんに塗ってしまわず、少し極端に色をためてみるイメージで。講座でも何度も「円を描」く練習をしてきましたが、卵はただの楕円ではなく上下のカーブが違いますね。たくさん描いてみると良い練習になると思います。”家にいよう”そして”ちょっと描いてみよう”

 

 
 
 

今週も益々事態は悪化している。緊急事態宣言が出たけどお店は結構やってるし通勤している人も多い。イタリアやスペインのことを心配していたら向こうの人から逆に心配されてしまった。日本人はどこまで呑気なんだと。日本人はいい意味でキッチリしてて勤勉で、休んでくれと頼まれないとその手を止めない。補償がはっきりしないと店を閉めない。自分の命の保証は誰もしてくれないのに…。などと短期決戦を望む私としては医療関係や警察消防、日用品販売業とか…「今」絶対無くては困る仕事以外の人は何とかやりくりして引きこもろうよ〜〜!と無責任に叫びたくなる。友人の展覧会は中止になり、イベントの仕事は無く、講座はほぼ全滅。企画中のワークショップもダメだろうな〜。もうしばらくの辛抱…と思いたいですね。
さて、先週の「妖怪・アマビエ」の反響が大きく、描いてみた〜という人や自身のSNSにリンクしてくださったり、インスタグラムの方では海外からも「いいね!」をいくつもいただきました。
描くことしかできない私のできること、休講続きの講座の受講生さんがどのくらい見てくれているかわかりませんが、今週は描き方レクチャー?風の絵手紙コラムです。いつも花を描く時、ガラスの花器やグラスに入れてますがなかなか花器の部分まで描く時間が無かったり…難しいですからね。ガラスも水も。こんな時にちょっと時間をかけて描いてみませんか? 鉛筆でしっかりスケッチすることが大事です。歪んだり傾いたりしないように垂直をまずしっかり描いて、ガラスの厚みやグラスの口の楕円、正しいですか? そこに植物が入った時の水による屈折。そこがポイントですね!
・休講のお知らせは各講座からお葉書など届いているかと思いますが、私のWhat's newの方でも正式な連絡があったものをupしています。ご確認ください。

 

 
 
 

私たちアーティスト仲間の間で今流行っているのが、チクチクとマスクを作ること。色や素材にこだわってお洒落なマスクを作っている。私もいただいたのが、今治ガーゼとコットンで作られた好みのグリーンのマスク! ありがたき幸せ! 自分での制作は棚上げ!
そして妖怪「アマビエ」を描くこと。それはいったいなんぞや??? それは2月頃からSNSなどで注目されていたのですが、外出自粛ですっかり引きこもってるので私も挑戦してみることに。
妖怪伝説?なのですが…江戸時代に肥後の国で海中に光るものがあり役人が調べたら、海中に住む「アマビエ」と名乗る半魚人が現れ、この先、豊作が続くが疫病が流行ると予言した。さらに疫病が流行った時には私の姿を描いて人々に見せるように告げて姿を消した…という伝説。妖怪マニアの間では知られた存在だったそうですが、新型コロナウィルスの沈静化を願う人々の間で現代によみがえったという訳。江戸時代に描かれたその子供のいたずら書きのような「アマビエ」の姿と水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」の中にも登場しているその妖怪の姿を合わせてみると、髪の長い人魚のような姿で、キラキラしていて、鳥のくちばしのような鼻?口?をしてて、目は菱形で、足のような鰭のようなものが3つあって…こんなおまじないのようなもので、コロナウィルスをやっつけられるとは思わないけれど、やれることは何でもやる! 殺伐とした危機感ばかりの毎日に、ほんの少しの想像力と色と戯れる時間が良いのでは?
さあ!カルチャースクールで休講続きの受講生さんたち! 自習画題です! 妖怪アマビエを描いてみましょう!

 

 
 
 

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