■2017年9月の「絵てがみコラム」
 

長いと思っていた銀座伊東屋での作品展も最終日を残すのみ。連日たくさんの方に足をお運びいただいている。本当にありがとうございます! 遠方からの方や初めての方、私の「モダン絵てがみ」の本をテキストに熱心に勉強されているシニア会の皆さん、連日沼津からのご来廊大変感激いたしました。
今回は「実りの秋」のイメージでまとめた作品群、なんとなく昨年秋の個展「La Dolce Vita」から引き続き「美味しいもの」シリーズといった内容で。「お!お!美味しそう〜豆大福買って帰ろ〜!」なんて…。
そして5月に出版された筆ペンでなぞり描きの本にちなんで(趣味も兼ねて)鳥獣戯画的収穫祭と名打った、ミニミニ額のコーナーは大好評で最終日を残して残りたった1点。多くの方たちのもとへ旅立っていきました。不思議なもので、本はもちろんそういう趣旨の学習本なのでなるべく忠実になぞってみて、お手本となるわけで…でも、小さいながらも自分の作品にアレンジして落とし込むことによって自分の中でやっと完成したような…一区切りしたような。それだけでも今回の個展の意味があったような気がしている。
会期中に季節がグッと進んで、風が秋の風に変わりましたね。それぞれの実りの秋…これからですね。皆さんにとっても実り多き秋でありますように…感謝を込めて。

 

 
 
 

銀座のウィンドーは早くもコートやブーツ、流行先取りの街は少々暑苦しい。
日曜日から始まった伊東屋での個展も、おかげさまで多くの方にお越しいただいています。2週間の長丁場ゆえ100%の在廊は難しく、残念ながらお会いできなかった方、たまたまお客様が重なりゆっくりお話出来なかった方、ごめんなさい! また25、26日は講座が続くため終日在廊出来ません。それ以後の在廊予定時間はWhat's Newでお知らせしております。
「小さいけど数多くの作品、準備が大変だったでしょう〜? 終わったら少しゆっくりできるの?」と聞かれるが、実は急遽企画展のお話が! 地元流山の蔵カフェ・灯環の5周年記念での個展のお話だ。しかも来月10月20日〜30日! ひぇ〜!すでに1か月を切っている! 伊東屋のをそのまま? いやいや!やっぱり灯環には灯環の、過去3回のMADAMADAMで出展した展覧会のアーカイブスと、この絵手紙コラムで何度となく描いた「灯環での時間」についての原画と…短い準備期間ではあるけど…私と灯環さんとのかかわりをうまく表現できる展示にしたいと、伊東屋の在廊中の合間に思案中。
「色彩と墨にたわむる…」のワークショップ秋冬編も11月18日に決定! 一段落する間もなく秋がどんどん進むことに…。どこかでお会いできると嬉しいです〜。
もちろんしばし、私自身、我が子の晴れ姿を銀座伊東屋でお楽しみ中!

 

 
 
 

ちょっと家からは足の便が悪い。車に乗せてもらって川沿いをさかのぼり、田んぼを超えて、畑を眺めて…隣町とは思えぬ距離。だから有名でも今まで来れずにいた。ちょっとした縁が繋いだ初顔合わせ、そのイタリアンレストランのオーナーのお招きで野田イタリアンに舌鼓を打った。
地産地消のアレンジイタリアン。もろみ醤油のオリジナルミートソース。薄切り蛸の薪窯ピザ、野田のお醤油ご飯、もろみ醤油骨付きラムラック。地元野菜やキノコのグリル、ピリカラもろみ醤油ソース添え。流石のお醤油攻め! そもそもイタリア料理という名のものはイタリアには無く、地方地方の素材やエピソードのある地元料理がベース。その地の特長を取り入れてこそなのだ。だからこれらのメニューもとってもイタリアンらしい考え方なのかもしれない。それに加えてこだわりの産直旬素材と本場からのチョイスがその店の腕の見せ所。おすすめメニューに抜かりはなく、どれも素晴らしく美味しかった!
そして特筆すべきは三陸直送の「活ムール貝の海水蒸し」。日本でムール貝なんて、カピカピになったパエリアの上に2〜3個乗っかった美味しいとは思えないムール貝が多いが、震災後復活した三陸沖からのムール貝の海水蒸しが何とも美味しかったこと! 会話が弾み、美味しいものを食べるって幸せ!と豪快に楽しい晩さんになった。ごちそうさまでした!!!
さてそんなごちそうでパワー全開! いよいよ18日月曜日から銀座伊東屋・K.Itoyaにて作品展「MINORI NO 秋」が始まります。銀座のウィンドーもすっかり秋色。銀ブラついでに、ぜひお立ち寄り頂ければ嬉しいです。

 

 
 
 

伊東屋での作品展まで10日を切った。「もう準備はバッチリ〜?」「もうひと踏ん張り! 頑張ってね〜」「遠くて行けないけど盛況を祈ってるわ」と陣中見舞いならぬ陣前?見舞いをいただいたり…。うれしいことに「○○日に伺いま〜す」と、すでにお約束連絡をいただいたり。毎度のことながら嬉しさとプレッシャーで、出来上がったつもりの作品も、もう一度見直して、これ採用! これやっぱり却下! そんなあがきの今日この頃なのだ。
「 MINORI NO 秋」と銘打ったので、まずは果物…ひとしきりフルーツを描いて、やっぱり今は葡萄かしら?梨かな〜?一番好きな果物は夏のメロンだけど、今年は陽射しが少ない夏だったから自慢の茨城産のメロンも今一つだった。美味しそうなアンデスメロンを一つ買って、ちょっとお高い生ハムを奮発して、ああこれで1週間幸せ〜〜生ハムメロン三昧〜と思ったら、メロンがいまいちだった時のショックたるや…。そのリベンジを無花果で…と、もくろみながら制作に励んだ。
あ! そう言えば「きのこ」も秋の収穫物よね〜きのこきのこ…ああ…でも、花もないと華がないわよね〜…。やっぱりぎりぎりまで、あがきの日々なのだ。
さて作品展のDMは何とか予定枚数を発送しました。昨年秋の銀座煉瓦画廊と春の同じく銀座伊東屋での個展の際に芳名カードに記帳していただいた方を中心にお出ししました。せっかく書いていただいたのに住所が途中だったり、郵便番号が無く後で調べようと思って忘れちゃった場合など、抜けている場合があると思います。DMご希望の方はどうぞお知らせください。もちろんDM無くっても入れます〜見れます〜。通常のギャラリーではなく伊東屋さんのフレームコーナーの壁面展示です。お買い物のついでにちらっと寄っていただけたら…と思います。詳しくはWhat's Newをご覧ください。

 

 
 
 

早くも9月突入! サッカー日本代表はW杯ロシア大会出場を決めたし、今朝はさわやかな涼しさで秋の気配。そうだ! 夏が終わって次の季節が始まっているのだ。個展の追い込みはまだ続いているし、DMの宛名書きはまだ半分…(すみません^^;)それでも、もう次の季節は始まっているのだ! 10月中にはプレゼンをとか冬号以降の打ち合わせとか仕事も秋バージョン。
文京区の旧細川庭園・松聲閣での秋冬編のワークショップも決定! 第一希望の11月18日(土)の会場をゲットして早々に打ち合わせを。今回は渋いことに豊島区池袋のちょっと先、祥雲寺というお寺にて打ち合わせ! お寺で打ち合わせ? このワークショップは自分たちでこだわって雰囲気を大切に、気分を盛り上げて…(ワークショップの企画メンバー・彩時気のネーミングはそんな意味から付けました)とはいえ、何もお寺で…と思いきや、お寺に併設された書院を開放してカフェにしている今時の坊主カフェスタイル。穴場の隠れ家カフェなのに、結構な人が都会の隙間に残された小さな庭を眺めながら、読書をしたり、パソコンを広げて仕事をしたり、横のテーブルでは女性が一人でお茶とどら焼きをいただきながら手紙を書いていた。庭には夏のなごりの赤い百日紅(さるすべり)がちょっとカッコよく枝をもたげていた。
毎日忙しく時間に追われて、ネットやら、きな臭いニュースやらでみんな走り回っているみたいだけど、それとは対極なこんな時間をやっぱり欲しているんだろうね〜と感じながら「秋の陣」について段取りやスケジュールをテキパキ手帖やスマホに書き込んで、三々五々次の打ち合わせに散って行った私たちでした。

 

 
 
 

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