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この春プレゼントしてもらったスイーツは、み〜んな可愛いサイズで色合いもいかにも「スイーツ」という感じ。化粧品でも入っていそうなきれいな小箱にちょこちょこっと並んで、「わ〜食べるのがかわいそ〜なくらい…」と一瞬思う。
でもデリケートなお菓子は賞味期限も短く、お供えもすぐさま私のお腹に収まる。食べる前に是非とも描いておかなくでは…と思っていたけど、ついひとつ、もうひとつ…と食べて、箱が半分くらいになってあわてて写真を撮った。チョコレートの名店・オーストリアのデメルのチョコレート菓子アソート。赤坂・塩野の桜琥珀干菓子。フランス菓子の定番マカロンもカラフルな春色ファンデーションみたい。どれも見た目だけじゃなくってお味もタダものじゃない!
「素晴らしいわ〜君たち。スイーツだけじゃないスイーツだ!」
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彼岸にも入り、主人のお墓参りを済ませた足でお芝居を見に行った。新宿紀伊國屋のサザンシアターで始まった「新・センセイの鞄」という音楽劇の初日。30歳余りの歳の差を越えた老齢のセンセイ役に沢田研二、その教え子ツキコ役に富田靖子の地味で淡々とした恋の話。
5年前にも同じ原作の舞台を見たが、全く違う感情がこみあげてきた。歌や芝居やたとえば、同じ本を読んでも、同じところを旅しても時がたっていろんな人生を経験してから再びそれらに接した時、全く見えているものが違って気付かなかったものに気付かされる。今まさに見るべきものに、自然と巡り遇わされてしまった…という感じ。時々入る、つかみどころのないCobaの音楽と静かに響く沢田研二の歌声に何度も涙があふれる。勝手に自分の人生に寄り添わせて、16歳年の離れた亡き夫をちょっと偲んだ。今日はそうあるべき日だったんだと思う。
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木曜日は開催中の二人展もお休みで、友人の誘いで上野の国立博物館へ長谷川等伯展を見に行って来た。連日の冷たい雨が一休み、桜の名所の上野公園にはもう提灯がスタンバイ、寒桜がソメイヨシノより一足早く咲いていた。
上野公園エリアは夫との思い出が多すぎてちょっとしばらく敬遠していた。良く不忍池から階段を上り、ちょっと落ち着いた和食屋で食事をしたりあんみつを食べたり、そして博物館や美術館へ行くのがお決まりのコースだった。お天気の良い日はそのまま谷中のほうへ下りたり、動物や鳥を描く仕事が入った時は動物園にも行って写真を一杯撮った。
…なんてことを少し思い出しながら、平日の3時半だというのに入場に30分待ち!長谷川等伯の人気がうかがえる。没後400年の特別展で、国内に存在するほぼすべての作品の一挙公開。仏画や肖像画、花鳥画、そして水墨画までオールマイティーに活躍した「絵師
」という言葉がぴったりな等伯圧巻の作品群だ。残念ながら駆け足の鑑賞になったが、最後の「松林図屏風」は水墨画の最高峰といわれる所以がどっしり感じられる素晴らしいものだった。
ちょっと墨絵の心得のある人なら 、そのさりげない筆タッチに思わず、帰って一枚描いてみていることだろう。なんだか勘違いして、自分でもすぐに描けそうな気になってしまうほど
、あっさりしたタッチ。しかし、松の林に描いていないのに霧を感じるような 空気感のようなもの…もちろん同じように描けるはずもなく、ま〜国宝だしね。参りました!の一言。
さて、国宝の話の後に恐縮です。大森で開催していた私の展覧会も13日で終了です。会期中冷たい雨の日が続き、みぞれも降り出す悪天候。そんな中足をお運びいただいた皆様に心から感謝いたします。応援メールもありがとうございました。これからもがんばります!
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陶作家の鈴木環さんとの二人展が始まった。ギャラリー・ファーストライトのオーナー、水越さんのコーディネートで真っ白な空間に環さんの白い器が凛と美しく、私の春の花が壁に咲いています。
オーナーの水越さんとは色彩学校つながりで10年近いお付き合いになるけど、フレームコーディネートの勉強もした経験がおありだとか、色彩心理の勉強もアート作品とフレームとの関係を考えることに大変役に立ったとか、ギャラリーでの会話で新しい発見がいろいろ。初めての場所で作品を発表する機会をいただくと、その場所らしいお客さんの特徴や美味しい定食屋さんのプチ情報とか近所の方々の会話とか、楽しい出会いがある。それも大きな魅力かな?
連日在廊予定です。三寒四温、まだまだ春浅い不安定な気候ですが、大森のギャラリーまで足をお運びいただけると嬉しいです。
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