■2012年10月の「絵てがみコラム」
 

近所なのに行ったことが無かった流山。乗ったことが無かった流鉄流山線。普段は武蔵野線かつくばエクスプレスであちこち出かけるから。馬橋から流山まで5.7キロ。所要時間11分単線、2両か3両の可愛い電車。自動改札もなくスイカもパスモも使えない。きっと鉄道マニアの間ではちょっとした人気があるだろう。へ〜近所をこんな電車が走ってたのね。
実はちょっとしたご縁で、流山本町江戸回廊エリア(近藤勇陣屋跡などあるのです)に残る蔵を改装した蔵カフェ+ギャラリー「灯環」のロゴマークのデザインをさせていただいた。
蔵や古民家を改装して現代の生活に溶け込むお店やギャラリーにした、したい、する…という話がなんだか私の周りに3つ4つあって。どうしたのみんな?すごいね〜!どれもオーナーは40代〜60代の女性だ。ずっと前からやってみたかったことを実現させている。趣味で集めたたくさんのコーヒーカップに美味しいコーヒーをいれて、得意の手づくりケーキと一緒にお披露目したい!そんな動機でもこだわりのある空間は実に素敵だ。きっとオープン当初は慣れないことに大変だと思うけど、行きつけのカフェになりそうで楽しみだ。軌道に乗ったころにまた報告しますね。

 

 
 
 

昨日の雨で、ぐっと秋が進んだ。すると一気にどこからともなく金木犀の香りが…。ほんの一週間ほどの道端の芳香剤。
おいおい!金木犀の香り=トイレの芳香剤と連想すると歳がばれるらしい。昔、まだトイレが汲み取り式だった頃、良い香りを放つ金木犀の花の特性を生かしてトイレのそばに多く植えられたそうな。70年代芳香剤も金木犀から多く作られ、年代によっては、この花の香り=芳香剤=汲み取り式のトイレとなっちゃう。ああ。なんてかわいそうな金木犀。
それにしても「犀」の字は「サイ」?なんで?ちょっと調べてみたら、木の幹の表面が動物の「サイ」の身体の表面のザラザラに似てるから。ああ。なんてかわいそうな金木犀。実もつけないのに、可愛い花をたくさん咲かせて健気に香っているのにね。
さてさて、今年も「かえる秋祭り」に参加します。
マニアによる、マニアの為のマニアックなお祭りです。蛙マニアなお友達がいらしたら教えてあげて下さいね。詳しくはWhat's Newをご覧ください。

 

 
 
 

渋谷のヒカリエは? スカイツリーのソラマチは? 代官山の蔦屋にも行ってないの? ひょっとして、復元された東京駅も? やばい、まだどれも…。デコレーターの先輩から、仮にもデザインとかアートな?仕事をしているんだから、新しい空間をチェックせねばと。ごもっとも、勉強不足です。
特に一番気になっていた、代官山の「蔦屋書店」あの、CDとかDVDのレンタルの「TSUTAYA」が昨年暮れに代官山の広大な土地に複合的な「書店」をオープンさせたとかで。秋晴れの一日建物好きの友人を誘って、展覧会のはしごをしてその噂の書店に行った。3棟からなる低層の白い建物、外壁はさりげなく「T」のファサードで和風な網目のような雰囲気も。ぎらぎらしたネオンなどは無く、まるで公園。犬を連れて散歩がてらお気に入りの本探し?ゆったりしたソファでCDを視聴し、DVD化されていない古い名作映画な
どをその場でDVDにすることも可能らしい。旅行に関する本の充実ぶりは凄く、旅行の相談にも乗ってくれるんだと。もちろんカフェも食事も。なんだか、都会の大人仕様の書斎?図書館?近所に住んでいたらさぞや、入り浸るだろうな〜。
ところで、こんな広い土地、前は何だった?と真向いの老舗のカフェでお茶をしながら友人と。それぞれに昔のデートの思い出を辿りながら、何があったっけ〜?こんな一等地、空き地ではなかったはず。でも派手な店舗があった記憶もなく、大使館とか、徳川家の何とかとか。どうやら、後者が正解のようだ。さすが「代官山」。
さて、天候が不安定な中「水彩画4人展」に多くの方に足をお運び頂き、どうもありがとうございました。会場の様子などWhat's Newにアップいたしましたので、ご覧ください。

 

 
 
 

10月に入って、東京タワーやスカイツリーがピンクのライトアップで彩られている様子が報じられたり、テレビに出演する女性の襟にピンクのリボンが付けられていたりしているのに気付く。これは乳がんの正しい知識を広め、早期受診を推進する世界的な規模の啓発キャンペーンのシンボルだ。
私の周りにも乳がんと闘っている友人知人が4人いた。今は…3人。本当に悔しいことに、この春大事な友達が一人、乳がんでこの世を去った。イタリアから戻った私に彼女自身からのお別れの手紙が添えられたご主人からの封書。去年は一緒に紅葉を楽しんだのに…号泣した。私の周りだけ特別多いわけではない。今では日本人女性の16人に一人。すぐ隣にある病気なのだ。それでも、一度も検診を受けたことが無い人が多いのに驚く。私も毎年…と思いながら2〜3年に一度だ。早く見つかれば助かる確率の高い癌だと聞く。
渋々受けた健康診断で、少々難ありが見つかるお年頃だ。長年付き合っていた憂鬱な病気をやっつけるために、この夏を捧げた者。仕事が一段落するころを見計らって、入院の予約を取ったという者。ついつい日々の忙しさに自分の健康が後回しに…。これからの自分の為に、自分の健康と向き合う秋の一日も、とっても大事なことかもしれない。

 

 
 
 

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