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ああ肩こりがひどい!目の奥も痛いし頭も痛い。誰かにゴリゴリ揉んでもらいたい。運動不足や体質改善、根本的な日常生活を見直さなくてはいけないことは重々承知しているのだが、とにもかくにも今すぐ肩に乗った象の行進を止めてもらいたい。
これから出かけるエリアにクイックマッサージは無かったかな〜?と考えながら地下鉄に乗り、駅前のビル群を見回した。「ほっとたいむ」というそれらしい名前とコース説明の看板につられビルに入ったがその名前は居酒屋でマッサージはそのひとつ下の階だった。
肩こりがひどすぎて思考力も低下しているに違いない。エレベーターを降りるとそこはもう店内、中国チックなお香が焚かれカーテンに仕切られた簡易ベッドが3つ、聞こえてくる会話は中国語、大丈夫だろうか…乗馬タイプの椅子にもたれて肩だけを揉んでもらうクイックマッサージとは明らかに違う本格的な中国整体院だった!えーい!もう何でもいいから本場の実力を見せてくれーとばかりに用意された寸足らずのパジャマに着替えてどて〜!と横たわった。
「すごい!ひど〜い!お客さんすごぉ〜いね、どうしたの〜?」と専門家も呆れ顔(…といっても殆どうつ伏せ状態で顔を確認することは不可能なのだが)
その青年は私の肩こりが手から来ていることをすぐに見抜き、指、手、手首、腕、腕の裏側、腕の付け根…的確にツボを捉えながら腕の後ろの今だかつて回したことが無いような筋をグイグイ回す。「う!ぐぐぐ…いででで…きもちいい…」表面的なマッサージではなく背中から首、腰につながるラインをねじってひし形に引き伸ばすようなまさしくこれが整体なんでしょうね〜。
わずか30分の間に肩に乗った象の行進は治まり身体が軽くなった感じだ。
すごく気に入った!良く見たら整体師さん、とても知的なイケメンじゃーないですか!(やっと少し余裕が…)益々気に入った!「もっとよくなりますぅ〜又、来てください〜」しかしさっきまでトドのような姿で「う!ぐぐぐ…いででえ〜で〜」と、言葉にならない声でうめいていたことが急に気恥ずかしくなって、又来るのもチョッと勇気が要る…けど癖になりそうだ。
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少し疲れているね。いいようの無い不安と中距離走しているような。誰でも日頃の暮らしの中で似たような経験はあるだろうし、特別なことじゃない。
でもそんな私の気持ちを察して、友だちが可愛い春色のお花を贈ってくれた。色彩心理を共に勉強した仲間であり、アレンジしてくださったお花屋さんは一緒に仕事をした事のあるセンスの良いお花屋さん。気持ちの込められたプレゼントだ。
一足早く春がドアをノックして入ってきたようなそれはそれは可憐なベビーピンクのガーべラ、シャーベットオレンジのカーネーション、黄色いフリンジのチューリップ、バニラホワイトのラナンキュラス。小さなコデマリやブルースター、カモミールや羽衣のようなスイートピーも盛られている。
人一倍お花は大好きだけど自分で選ぶのはもっとアクの強い渋い色の花が多い。こんな可愛い花を選んだことが無い。
「君達優しいね〜。涙が出そうだよ。」
マシュマロのような色合いに確実に癒されているのがわかる。今夜はこの花たちを枕もとにおいてちょっとゆっくり眠ろう。
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なんだか初詣にも行っていないことに気がついた。願いたいことが一杯あるのに、日々の暮らしのリズムに流されて…後回しにしていた。
以前イラストマップの取材で訪れた築地の場外市場のはずれに「波除神社」という小さな厄除け稲荷があることを思い出した。場所柄海難除けだろうと思って少し調べてみたら、350年程前に築地の埋め立て工事が荒波の為難行した時、光を放つ御神体が流れてきてそれを祀ったところ波がおさまり工事が進んだという。災難を除いて波を乗り切る。そもそも私の恵津という名前の「津」はみなと、船着場という意味がある。漁師でもないし海沿いに住んでもいないけど勝手にご縁を感じて今年の初詣はここに決めた。
人生の荒波を乗り越えろ〜!
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最近苺がとてもお手頃価格で美味しくなったと思う。本当の旬は5月頃の果物だったはずだけど一番出荷が多いのはクリスマスケーキの頃だそうで、以前はその時期に苺を1パック買おうと思えば1000円以上したかな?急に高くなってもやっぱりクリスマスパーティーには苺は必要よね〜と無理をして買っていたような気がする。
それが苺農家の方々の努力でほとんど年中安くて美味しい苺が楽しめるようになった。今では露地物とハウス物の端境期である秋口、国産物が極端に減って輸入の苺で仕方なくショートケ―キを作るのでその頃のショートケーキは美味しくないよ!と聞いたことがある。年中ある苺のショートケーキにももちろん旬があったんですね。
そして今、私のマイブーム、不揃いの苺と皮をむいたトマトをざくざくとみじん切りにしてまぜるだけ。スプーンでばくばく食べる「赤いサラダ」、ポリフェノールとかキシリトールとか何だか身体にも良さそうなシンプルな赤い元気の元です。
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新春の寿を申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
以前にも何度か春の七草を描いたことがあるが、新年早々素敵なものをプレゼントしていただいた。春の七草の寄せ植え。小さなかごに7種類の文字通り「草」が植わっているのだ。小さなすずしろ(大根の古名)となずな(かぶの古名)の頭が覗いているのが何とも可愛く小さな世界に見入ってしまう。
秋の七草のように風情のある楚々とした花が咲いているわけでもなく、凍てつくような真冬の大地から元気に芽を出す強さにあやかって年のはじめに食してその年を元気に過ごそうと言うものだが、ご丁寧に雪に見立てた白い小石が敷きつめられていた。日本人の暮らしの歳時記にみる美意識を再確認!
そういえば去年の今ごろも、スーパーの野菜売り場で七草粥用のパック詰めの「春の七草」の横にディスプレーのようにこのミニチュアの寄せ植えが置かれていた。勿論売り物だが食用というよりほとんど観賞用なので野菜が売れていくようには売れる物ではなく、私も毎年心引かれながらも自分で買うことは無かった。
私の横で同じ様に見入っている外国人のお客さん、思わず店員さんに片言の日本語でこれは何か?と聞いている様子。なんて答えるのか聞き耳を立てているとすごく困った様子で「え〜と…ミニ・ガーデニング…ジャパニーズスタイル…です。セブン・ベジタブルの…。」え〜〜〜!そそそそんな。そんなのでいいの?まー間違ってはいなさそうだけど。もちろん私も答えられないので目を合わせないように、そ〜っとその場を離れたのは言うまでもありません。
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