■2010年8月の「絵てがみコラム」
 

最近、美味しい有機野菜を食べさせるお店が話題だ。丸の内のバーガーショップでは店内でレタスが栽培されていたり、無農薬野菜のサラダバーが売りの定食屋さんがあったり、ヘルシー人気と作り手の顔が見える産直ブームで女性人気を得ている。
先日友人たちと訪れた恵比寿のお店は、入口が業務用の冷蔵扉、押して入ると実際食材が積み上げられていて、実際購入することもできる。野菜や卵やこだわりの塩やごまなどこれから頂く料理に期待が募る。ここのお薦めはやっぱりサラダバーで「え?生で食べられるの?」と思うようなサラダえのきやコリンキーと呼ばれるカボチャ、白いゴーヤなどきれいなグラスに自ら盛り合わせて、数種類のソースや塩でいただく。「少しずついろいろ食べる」のが大好きな女性たちで店内は一杯だったが、男性は一人もいない…。野菜がメインのお店はボリュームがなさそう、生野菜は好きじゃない、サラダは料理じゃないし〜と思っている男性も多く、山盛りのサラダなど出された日にゃ〜「キリギリスじゃないんだから!」と父などは良く怒っていた。
しかし実際野菜を存在感のあるメイン料理にするのは難しく、テレビなどでも評判だったその店の口コミなど覗いてみても「プチトマトが全然甘くない!」「キャベツもカボチャも甘くなくって普通」「サラダのソースが無難、つまらない」など散々だ。スイーツは「甘さ控えめでおいしい」と言うクセに野菜やフルーツは、甘くないと評価されない。私など青臭い半分緑のトマトや、ドレッシングをなにも付けずに、まさしくキリギリスのように生野菜を食べるのも好きだけどな〜。
でも正直そのお店の野菜にはそれほど感動することはなかった、なぜなら、普段から母の家庭菜園の野菜や実家の近くの直売所で新鮮なおいしい野菜をゲットしているからかもしれない。ついこの間まで珍しかったプチプチ触感が楽しい塩味の「ソルトリーフ」。デパ地下で1パック350円くらいで買ったけど、直売所で倍の量で半額。野菜料理の試食もその恵比寿の店の料理より豊かなボリューム。茄子の種類だけでも数種類。農家の人は新しい野菜をいろいろ研究して、挑戦しているんだろうな〜と感心する。
街なかのサラダバーより、ここが野菜最前線なのかもしれない。

 

 
 
 

久しぶりに恐竜を見に行こうよ!と御盆休みに母を誘った。「え〜?恐竜?そんなのは子供と男が好むものなんじゃあないの?」確かに。でも私も結構好きなのだ。しかも「天空のミュージアム」と名打った六本木ヒルズ森タワー52階、森アーツセンターギャラリーで開催中の「地球最古の恐竜展」というもの。なんだか超都会的な恐竜展に違いないと夜の六本木とのコラボを楽しみに訪れることにした。
52階の展望ギャラリー、暮れなずむ富士山をバックに、巨大な恐竜のボーンレプリカ、LEDの照明も効果音もなかなかの迫力。母など怖いと言って私の手を握ったまま。昔見たカビ臭い博物館の見せ方とはかなり違うエンターテインメントだ。子供たちはそれでも、夏休みの自由研究にしようとノートを持って足元を駆けまわっていた。親はその様子をカメラで追う。とてつもなく大昔の出来事が最新のCGによる展示映像などで、どんどん鮮明にリアルに昨日のことのように私たちの目の前に表現されていく。なんだか不思議な感覚だ。
展示室を一周する頃には夕焼け空がどっぷり夜になっていた。最後の展示は、大きな恐竜のバックに東京の夜景を見降ろして、東京タワーも眼下に広がる光の宝石箱の中でひときわきらめいていた。「結構よかったね〜。すごい迫力だったね~。」母の感想だ。

 

 
 
 

8月8日7時近くなっても、あたりは真っ暗にはならない。観光客で賑わう隅田川吾妻橋のたもと、「灯籠流し…っていうの、やってみない?」友達に誘われて参加することに。 折しも主人の祥月命日だし亡くなった日と同じ日曜日の夜。偶然の誘いに是非と。
小さな紙を組み立てて事前にちょっと華やか目に蓮の花を描き加えた灯籠を組み立てて川沿いに並ぶ。防潮堤に用意された水の流れる箱に順番に灯籠を浮かべたら、流れる箱のスロープに沿ってあっという間に隅田川に流れ落ちて行った。都会の大きな川だし、川向こうには建設途中の東京スカイツリーや個性的なビール会社のビル、多少観光化されたイベントのような風情ではあるが浅草寺の僧侶たちの読経に見送られて、沢山の紙灯篭が小さなろうそくの明かりを川面に映しながら流れて行った。主人は散歩がてらよく浅草を訪れ、浅草寺の読経会にも参加していたので何よりの供養だったような気がする。誘ってくれた友達に感謝!

 

 
 
 

毎日暑いですね〜皆さんいかがお過ごしでしょうか?今週の私は冷房かけっぱなしの部屋で、年賀状の仕事のための「雪うさぎ」や「おせち料理」の絵を描いておりました。企業PR誌の表紙も冬号の準備。毎日が夏休みと言えば夏休み。のんびりペースでダラダラと自分を甘やかしながら過ごす、それが私流、猛暑の乗りきり方。
取り立てて、華やかなバカンスの予定も全くないので趣味に徹して?ご贔屓のミュージシャンのライブやコンサートに5月の末から、ほぼ週一ペースで通っている。それも結構、遊興費としては贅沢だけど、湘南の友人の別荘に誘われたつもり…ちょっとしたパーティーにお付き合いで行ったつもり…花火大会に行くので浴衣を新調したつもり…都心のホテルのプールサイドでランの花が飾られたジュースを飲んだつもり…そんなつもりをすべてコンサートチケットに代えて、心熱く過ごすことにしたのだ!
今のところ、めっちゃ楽しい!夏バテもせず、全く夏痩せもせず、くよくよ考えず、深刻な経済状況などは後で考えることにして(ちょっと涼しくなってから…)。
この夏の私のテーマを決めて元気に実行中。「部屋は涼しく心は熱く!今日も元気だ!アイスコーヒーが旨い!」
ふ〜〜〜まあ、この暑さのせい…ということにしてやって下さい。

 

 
 
 

 <<<7月

9月>>> 
 
▲TOP
■COLUMN
●HOME