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暑中お見舞い申し上げます。連日の猛暑、早くも夏ばて気味の方も多いのでは?
私は一足早くゆったり海でバカンスを楽しんで……というわけではなく、仕事で福岡に行って参りました。先週は大阪・名古屋、今週は福岡とイベントのデコレーションの仕事で出張が続いたのです。福岡は海に面したリゾートエリアのホテルで、夏休みの家族連れで賑わうドーム球場に隣接したコンベンションホールが仕事場。早朝から準備に追われた。しかしイベントの本番中は私は一段落。夕方の撤去までの間、まったりとした時間を過ごす。何かハプニングが起きたらすぐに対処できるように待機、ホテル内のカフェで睡魔と闘いながら博多湾を眺めスケッチをして過ごした。海も空もけだるいような少しスモ-キーなブルー。暑すぎて海や空さえも朦朧としているようだ。
通り過ぎる船を数えたり懐かしい海を思い出したり明日のことを考えたり、グラスの氷をぐるぐるぐるぐるかき混ぜたり…。
忙中閑あり。小さな小さな夏休み。
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果糖取りすぎが気になりながらも、いつも冷蔵庫には2〜3種類の果物が入っている。大好物のメロンもそろそろ終盤、今は桃かな〜?美味しいよね。見た目も可愛いし、桃を選んでいる人の顔ってなんかやさしく微笑んでいるように見える。
桃は中国原産で水墨画などの題材や茶器の図柄にもよく登場する。不老長寿の薬効もあると珍重され、日本に古く伝わってからも色々品種改良され広がったようだ。白く果汁の多い白桃の美味しさは勿論の事、良く冷やした缶詰の黄桃も美味しい。なんでも表面の産毛をよく洗い落として皮ごと食べるのが栄養価が高く体に良いらしい。
そのような食べ方はした事がないが私は実は桃の仲間ではソルダムが一番好きなのだ。あの紫と緑と粉を吹いたような微妙にむらむらした色合いの皮に包まれ、中はかなり紫に近い濃い赤色のソルダム。顔色がわかりづらく熟し加減の判断が難しい。美味しさの当たり外れが結構有るのだ。皮ごとかぶりついて皮と身の間の酸っぱさと赤い実の甘さが絶妙なバランスで口の中に広がったら、思わずガッツポーズをしたくなる。はずれだったら、かなりがっかりして細かく切ってサラダに入れてしまう。
数年前すごく変な形の桃を目にした。思わず笑っちゃうほどペッタンコで左右も扁平で「変な形ですみません」と恥ずかしそうにしているみたいに赤いのだ。調べてみると蟠桃(ばんとう)という名前の珍しい高級な桃でやはり中国の原種に近いようだ。蟠桃の蟠(ばん)の字は???判らなかったので調べてみたら蟠る(わだかまる)という意味で、とぐろを巻いてうずくまるさま…なるほど。心の中のわだかまりはそういう様子を意味しているわけだ。
蟠桃の形もなんとなく想像していただけたかな?
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来週から珍しく出張が続く。年に数回イベントや展示会のデコレーションの仕事で見本市会場やホテルのバンケットルームの飾りつけをする事があるのだ。メインの商品を美しくイメージアップする為にいろんな小物をレイアウトして、より雰囲気よく演出するのが仕事だが
その演出小物を買い集めるのも勿論大事な仕事だ。予算内でイメージに合ったものをあちこち歩き回って、見比べて、飾った時のスケールや色合いをイメージしながら、両手一杯の荷物を連日とりあえず我が家に運び込むわけで、狭いマンションの整理整頓の出来ていない部屋に益々物が溢れた。
文字通り足の踏み場がない状態で廊下も蟹歩きをして数日過ごした。
仕事で買い物をするというのはいろんなものを自分の好み以外の視線で見つめ、もちろんセンスという物を問われるのだが、街を歩き流行や物の値段を再確認したりして大変だけど時々は良い刺激になっているのだ。
今週はプライベートでとても落ち込む事があったけど重い気持ちを新聞紙やエアーパッキングに包んでダンボール箱にぎゅうぎゅう詰め込んだ。今日廊下に積み上げていた多くの荷物を宅配便屋さんが運び出してくれた。何となく心も風通しが良くなったような開放的な気持ちになった。デコレーションのお仕事もす〜っとうまくいきますように。
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初の3週間という長丁場の作品展も6日で終わろうとしている。通い慣れた和カフェ「めぐり」。自分の作品に囲まれながら何度となく「ばあばのヘルシーランチ」を食した。人気のランチで毎日のように通ってくる常連さんもいる。
すごいご馳走というわけではないが、とっても素朴な普通のおかずが美味しいのだ。マグロの漬けをひとくちふたくち、車麩とカボチャと根昆布の炊き合わせ、根元ぎりぎりまでの野菜色々御浸し…などなど。その日届いた素材を見て献立を決めるという家庭的な手作りメニュー。おなか一杯食べても夕方気持ちよくお腹がすく。消化の良い脂っこくないご飯が、いかに胃に優しいかしみじみ。デザートに「めぐり」自慢のソフトクリームが乗った珈琲ゼリーや白玉あずきをついつい追加して食べちゃうんだけど、これがまた美味しいのよね。
私の作品よりこの美味しいランチを楽しんでくださった方も多いと思いますが、暑い中、雨の中お越しいただいた皆様本当に有難うございました。
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