■2019年12月の「絵てがみコラム」
 

仕事の移動中、駅のホームから見た美しい夕景その向こうにくっきりと富士山…令和元年も暮れていきますね…。
楽しいことばかりではなかった2019年、自然災害も多く、仕事の景気も決して良いとは思えない1年。周りには病の人も多く、喪中のはがきも…気になることも悲しいことも一杯だけど、その中を何とか無事に生きていれるのは奇跡かもしれませんね。どんな年でしたか? 新しい年が良い年でありますように…。
今年一年、絵手紙コラムを見ていただきありがとうございました! 来年はな〜〜んと! 描き続けてこの絵手紙コラム15年になります! 私の座右の銘は「継続は力なり!」実行していきたいと思ってます。よろしくお付き合いください。新年1回目は1月11日のアップを予定しています。
みなさん! 良い年をお迎えください。

 

 
 
 

信じられないけど令和元年も残すところ10日…個展が終わった後、年賀状用の絵を描き、印刷に出して…さてそろそろ宛名書きを。
半年に一度の肝臓の検査も無事クリア、お教室の12月の課題はオリジナル来年のスケジュール帳作り。人気のイタリアンでの忘年会を予約して…玄関のクリスマスの飾りつけもワークショップで作ったオーナメントを華やかに飾った。ま〜見てくれる人は宅配便のお兄ちゃんとヤクルトのおねーちゃん位だけど…。おせちも料理研究家の友人に注文したし…一応カレンダー通り、年末を意識して毎年のルーティーンをこなしているが、年末だなんて全然ぴんと来ない!
それでも今年を振り返ってみて、珍しい出来事がひとつ。ちょっと縁あって富山市八尾の中国茶舗さんのホームページのリニューアルにあたり、私のイラストが採用になって雰囲気の良いホームページのオープニングを飾っている。おおつか茶舗という中国茶専門店だ。そこは、ゆったりした時間が流れているような…そういえば富山越中八尾といえば「おわら風の盆」という9月の祭りが有名だ。夜通し踊りあかす、でも何となく静かな…。行ったことは無いのだが以前日本全国の祭りを仕事で描いて、確かこの「おわら風の盆」も描いた記憶が。資料を見て描いたのだが他の地方の夏祭りのにぎやかさとはちょっと違う、静かな妖艶さがあり印象に残っていたのだ。そんな行ったことのない街のお店とちょっと縁がつながって不思議な気分だ。来年もこのような縁が沢山つながると良いな…。
慌ただしい師走のひと時、美味しいお茶をゆったり飲みながら見知らぬ街に思いをはせて…。

 

 
 
 

今週食べた美味しいものを描くことにした。ドイツ菓子を食べられる素敵な喫茶店でこの時期ならではの「アッフェルシュトゥルーデル」の生クリーム添えを。リンゴやレーズンをパイ生地で包んで焼き上げて白いパウダースノーのような粉砂糖がかかった暖かいパイ! 昔仕事でフランクフルトによく行っていたころを思い出す。外は極寒でもレストランに入ると暖かで、食事の締めに温かいこのパイを。大きすぎてさすがの私もギブアップしたっけ。
そして、イラストレーター仲間と互いの個展の終了を祝ってお疲れさん会と称して、ちょっとおしゃれランチを。そこは季節のフルーツを使ったパスタが有名だとかで、この時期お薦めの「ル・レクチェの冷製カッペリーニ」を。ご存じない方はなんじゃそれ?と思うと思いますが、ル・レクチェは西洋梨の一種で、ラ・フランスより繊細な甘さの上品な高級梨である。で、カッペリーニとはパスタの種類で髪の毛というイタリア語。髪の毛のように細い、スパゲティーの半分くらいの冷製に向いたパスタである。ベースは塩味のフルーツトマトだけのシンプルな味付けに薄切りのル・レクチェがたっぷり! 追熟したル・レクチェの甘さが塩味のカッペリーニと良いハーモニー〜〜美味である!Molto Buono! Buonissimo! お疲れさん会はまだまだ続く…。
さて、流山の蔵カフェ「灯環」では、(1階のカフェ空間にて)しばらく私の作品が常設で飾られています。美味しい食事とカフェメニューと合わせて私の絵もお楽しみください。カレンダー、ポストカードも販売しています。カレンダーはこのホームページからもお申込みいただけます。詳しくはWhat's newを。

 

 
 
 

銀座伊東屋での個展が終わって、次のイベントは12月6日のワークショップだった。目白の自由学園明日館での初めてのワークショップ。仲間と夏の終わりからずっと温めてきた、クリスマスオーナメントをちょっと「和」の感覚で描くという企画。
自由学園明日館はフランクロイドライトの作風が随所に残る素敵な建物だ。(テレビ朝日のドラマ「相棒」のオープニングはここで撮影されたもの)ちょっと憧れていた場所でのワークショップ! 緊張とドキドキと。ホールにはクリスマスツリーが飾られ、お借りした教室のドアにもリースやスワッグが飾られていた。しかしそこは雰囲気を重んじる?私たち「彩時気」のこと! もう少し盛り盛りにクリスマスらしさを演出! 小1時間でデコレーションを完成させた。そして和紙で作ったオーナメント風台紙にそれぞれ思い思いの色や模様を描いてゆく。単純なように見えて色の組み合わせや柄のあしらいに個性が出て面白い。悩みながらため息をついていた参加者も最後には「結構いいのが出来たじゃん~! 何とかなるもんだ〜!」とみんなの笑いを誘っていた。「もう。今日これで今年のクリスマス気分!充分!」…って妙に納得して帰って行った参加者さんも。欲を言えばもう少し時間が…とか色々不満もあるかもしれないけど、一様に楽しんでいただけたようだ。
この不定期の「庭園絵てがみ巡り」や「色彩と墨にたわむる…」のワークショップはちょっと日常から離れて描く楽しみや戸惑い?を体験してもらうもので、企画している私たちも楽しむ…というスタンス。今年もたくさんお付き合いいただきありがとうございました。また来年も時々どこかで何かを企画したいと思っております!
あ! カルチャーセンターの講座や水彩画、墨彩画教室は年内まだありますよ!

 

 
 
 

30日、伊東屋での個展が終わった。さすがに疲労困憊! 毎日睡眠時間3~4時間でたどりついた初日。それから会期2週間銀座通い。(2日間の不在は講座があったため、その時にお会いできなかった方すみません!)もちろん決めたことだから全力投球で、遊ぶ予定もクリアしながら老体に?鞭打ちながら…。だから心地良い疲れです。心配しないでください。
会期中はたくさんの方に足をお運びいただき大阪、京都、名古屋、豊橋、沼津、富山、仙台…遠方からも本当にわざわざ。途中冷たい雨の日が続いたりして、足元も悪いし、寒いし…申し訳ないったりゃありゃしない! また逆に、伊東屋の入口の看板でえ?!村西恵津さん?!知ってる!と階段を下りてきて下さったり、フレーム売り場のお客さんが熱心に見て下さったり…。ありがたいことが毎日起きました! 「色」をテーマにした甲斐もあって、それぞれ好みや記憶や興味の対象が違ったりとても面白かった。
また、初めて訪れたウズベキスタン旅行をイメージして描いたコーナーはとても好評で、何度も「え〜っとウズベキスタンはですね〜この辺りに位置しておりまして〜」と勝手に観光大使のように絵とともに説明したりして…旅を共にした方々も遠方から駆けつけてプチ同窓会になったり。絵が語るもの、色が語る思い出…沢山の作品が旅立って行ったけど、私にはそれらが一杯枝葉を伸ばして人とのつながりを残してくれました。
計画したこと、引き受けたことを無事に終えることは、ちょっと大変で多くの方の協力無くしては成功しないとしみじみ思います。ありがとうございました! また一つ、無事に終えました。色が溢れた良い個展だったと思います!たまにはいいじゃん! プチ自画自賛!

 

 
 
 

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