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まじかに迫った上海万博の諸々の話題で、1970年の大阪万博を思い出し妹と実家の押し入れを探った。それらは捨てられずにカステラの缶に大事にしまわれていた。入場券やサイン帳、パビリオンのパンフレットなどだ。
まだ小学生だったけど当時関西に住んでいた私たちは何度も万博に通った。夏休みなど早朝から夜遅くまで炎天下に何時間も並んで、鉄腕アトムに出てきそうなユニークな形のパビリオンに入って未来的な何か珍しいものをたくさん見た。(具体的には何も覚えていない…)あんなに外国人を見るのも初めてで、外国館のコンパニオンや売店のお兄さんにまで、いちいちサインをもらっていた。サイン帳はパビリオンのスタンプと見知らぬ国の外国の文字で一杯になった。それが、万国博に行ったという証で、外国と接っした初めてのすごい出来事だった。
思えば我が家は万博には縁がある。75年の沖縄海洋博は見には行けなかったが開幕が私の誕生日、のちにその日が「海の日」となった。(縁…というほどの事でもないけど)。85年の「つくば科学博」、新しく開ける町の開発を見込んで、つくばに家を買って移り住んだ。(開発はなかなか進まなかったけど…)。90年の「花博」は、仕事でかかわりを持つことになる。花キューピットの演出のお手伝いとインテリアに押し花の演出を提案する企業のブースのデザインを手がけた。その時お世話になった押し花作家の先生とは今でも親しく交流している。98年は海外の万博だけど、ポルトガル・リスボンで開催された海洋博の日本館の内部の壁面原画を描かせていただいた。私にとってはとても印象的な仕事だ。
その後、特に万博との縁は無いけれど、「万博」というと強烈に70年の大阪万博を思い出してしまうのだ。子供心に、時代が未来に向かってすごく躍動している感じで、夢いっぱいだったように思う。上海万博を見る、中国の子供たちもそんなふうな気持ちになるのかな〜。
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忘れた頃に、カタログギフトで選んだグリーンの傘が届いた。ここ数年525円以上の傘を買っていないような気がする。安いビニール傘ばかり増えて、不意な雨にもすぐに、コンビニで買ってしまって安物の傘ばかりたまってしまっている。気楽だけど愛着も持てないので、雨の多いこの春、頂いたカタログギフトの中からちょっと高級そうな?グリーンの傘を選んだのだ。
年末からこの春にかけて結婚式の引き出物からお香典返しまで3つのカタログギフトを頂戴した。たくさんの物の中から好きなものを選べるので、誰にでも喜ばれ、贈る方も悩むことなく重宝なのだろう。最近はこのパターンが多い。頂いたときは「わ〜!どれを選んでもいいの〜!?」と興奮してあれこれ候補のページを犬の耳のように折って悩むのだが、早急に欲しいものがあるわけでもないので、ずっと忘れていて期限ぎりぎりになってあわてて申し込む。そして届いたものは、きれいなカタログの写真に惑わされて思ったより良かったと思うことは少ない。カタログには一般的に好まれやすい無難なものが多く、だからと言ってヨガや乗馬の体験教室を申し込むのも唐突だ。(最近はこんなカルチャー教室やエステの体験、日帰り温泉入浴券なるものもあるのです!)
自分の欲しいものを選んだつもりでも、お店に並んでいたら選ばなかっただろうな〜と思うことが多く、こんなことだったらやっぱりジャムかホテルメイドのレトルトカレーにでもしておけば良かったと後悔する。贈ってもらった方の人となりや「らしさ」「記念」のようなニュアンスが無くなって合理的だけどちょっと寂しいと思うのは私だけだろうか。選ぶ方がそういう気持ちを意識して、センス良く選べば良いということなんだろうけど…。さて、グリーンの傘は「正解」だろうか。
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花冷えの日が続いて今年の桜は長持ちしているようだが、先週の土曜日知人が出品している展覧会を見に上野の都美術館に出かけた。折しも満開のお花見日和、遠い昔からお江戸のお花見のメッカ、上野の森は想像通りのす〜〜〜〜っごい人出!所狭しと広げられたブルーシートは、桜の枝の下からは程遠い、全然蚊帳の外…と思われるところまでぎっしりと敷かれて平和な光景が繰り広げられていた。最近ではとても日本らしい季節の風物詩として、わざわざ海外からこの花見を体験するツアーで訪れる観光客も多いと聞く。
そんな人ごみをよそ眼に、都美術館で「日本現代工芸美術展」を見てその並びの黒田清輝の記念館と国際こども図書館を訪れてみた。以前から特に、かっこいい国際こども図書館の建物には興味があって一度入ってみたいと思っていたのだけど、なかなか子供がいるわけじゃないし…と、遠慮?していた。この「上野の森・花見と芸術鑑賞の春うららツアー」に付き合ってくれた先輩が「超お薦め!国際こども図書館のカフェは安藤忠雄設計のかっこいい空間で、穴場よ〜!」と、引っ張って行ってくれた。
ここは1906年に創建された帝国図書館の建物を再生して使用されている。そこここに厳かな、宮殿のような円柱や漆喰のレリーフ、当時からの重々しい建物の魅力にあふれ、その味わいを身近に楽しめるように外側にガラスを多用した建物が部分的にかぶせられている…という感じ。石のバルコニーもガラスで覆われているので、普通なら身近で見ることなど不可能な、2階3階の凝った外壁のレリーフが触れそう。天井は高く、古い木枠の窓からは国立博物館の屋根や満開の桜が思いがけず静かに眺められる。国立国会図書館なのでもちろん入場料などは不要で、カフェの飲食物も格安。上野公園の雑踏がうそのように静かな空間だ。
この窓からの花見、確かに超穴場!本への興味はさておき、紅葉の頃にも訪れてみたいと思った。
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もう4月ですね。桜満開情報が聞こえてきますが、今年の春は風の冷たい日が続いたり、2月に逆戻りのようなみぞれ交じりの雨が降ったり、通勤の足を麻痺させる強風が吹いたりで、ほんわかした春気分に浸れる日々ではないですね。
でも大学進学のため自宅を離れて一人暮らしを始める息子を旅だ立せる、不安と期待の親心メールをもらったり、職場で新人研修の大役を担う大忙しのスケジュールの合間に「会いましょう〜!」とパワフルな友人からのメールをもらったり。転職したと次なる仕事を紹介するDMが届いたり。周りはいろいろ新しいことが始まっているんだな〜と、重い自分のお尻を叩く。
元気な色の、春の花を小ビンに挿して、部屋中の小さな観葉植物にたっぷり水をやったら新芽がいっぱい出ていることに気付いた。私の中でも何か新しい芽が出るといいな〜。
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