■2020年3月の「絵てがみコラム」
 

国内感染者数が初めて1日100名を超えたという、新型コロナウィルス。パワーは衰えることなくイタリア、スペイン、フランス、ギリシャ…イギリスの王室も首相までも陽性だという。そんな急激に蔓延した中国・ヨーロッパ以上にアメリカが感染者数、死亡者数が増えている。家から出られない外出禁止令が出て、街が止まってしまったような光景を連日ニュースで伝えている。それに比べて、日本は世界から疑われるほどまだ少ないと言える。この週末、外出自粛という今だかって無いような注意喚起が出ているが、持ち前の日本人らしいまじめで冷静で清潔で…そのおかげで他国のようなことにはならなかったね…と言える日が近いうちに来てほしい。本当にもう!! 怖くて不安で憂鬱ですね!
それでも桜は綺麗に咲いています。とりたてて花見には行けなかったけど、昨日は妹の運転でつくばの実家へ。研究学園都市は道路も広く公園も多い。枝を大きく伸ばした古木が満開の桜のトンネルを作っている。
今年の桜、やっぱり綺麗だけど…ちょっと寂し気…。

 

 
 
 

新型コロナウィルス拡大防止のためにマスクは必需品だが、巷では売り切れのまま全く補充される気配がない。幸い私は早いうちに友人からいただいたひと箱を、大事に大事に使っている。不織布のマスクは洗ったら効力ダウンはわかっていても、無いよりましと思い丁寧に手洗いしてご近所半日コースは手洗いしたもの、新しいものは一日東京コースで使用と使い分けている。
私の周りには裁縫の心得がある人が多いからか、みんなマスクの手作りを始めている。ガーゼやコットンの端切れでチクチク手縫いしているようだ。私も蛙柄の手ぬぐい等いっぱい持っているので、手づくりしてみようかと引っ張り出してみた。蛙の柄のどの辺を出そうかとあれこれ悩んでいるうちに、昨夜は断裁に至らず…とほほ。ちょっと本末転倒な気がするけど…。アレンジが得意な日本人。服とのコーディネートや名前やメッセージの刺繍とか、もっと個性的なデザインが巷にあふれるかもしれない。もっとも、それより一刻も早くコロナウィルスの終息を望むところですが…。

[PS.その1]
収束と終息の違い。
収束→おさまる、おさめる、「発散」の反対
終息→終わること
最初の頃ニュースなどでは「終息」を使っていたけど、最近は「収束」を使用しているみたい。終わることよりなんとか収めることに尽力している…ということなのかな?
[PS.その2]
時間があったので久々にケロケロワールド一挙40匹アップしました! K.K.W 1151〜最高の時間つぶしに。
[PS.その3]
お仕事営業用?にインスタグラム始めました。村西恵津かkeroetsu2018で検索を

 

 
 
 

コロナウィルスの感染拡大が止まらない…気持ちも沈むし講座も休講だし、仕事にも生活にもいろいろ影響が出てきている。
中国はだいぶ終息に向かっているようだけど、今週に入ってヨーロッパやアメリカにも広がり、オリンピックもどうなっちゃうの?という雲行きだ。特にイタリアは人口は日本の半分くらいなのに感染者数も死者の数も急激に増えている。イタリア好きとしてはとてもショックで、別に親善大使でも何でもないけど私がイタリア好きだと知る人からイタリアはどうして?なんでこんなに?と質問される。つい10日くらい前にはフィレンツェ在住の知人からのメールで、フィレンツェは観光客は減ってるけど落ち着いている…という感じだったけど。観光大国としてなかなか海外からの観光客を阻止することが出来なかったんだろうな。
北イタリアのミラノ周辺は服飾関係の会社も多く、それらの下請け工場で働く中国人が旧正月に帰国して戻ってきたときに…という説。その初めの頃に病院関係者が感染してしまったのが、感染を広げた要因になったと。もともとマスクをする習慣がなく、高級なレストランに入っても「おてふき」は出ない。バックからウェットティッシュを出すのは日本人観光客くらいで、イタリア人はおそらく綺麗とは言い難いその手でピザを食べてパニーノをつまむ。ほっぺにキスのあいさつも、今回ばかりはマイナス要因だったに違いない。
テレビのニュースでミラノのドゥーモの前の広場もヴェネチアの路地もフィレンツェの街も閑散としている様子を伝えている。イタリアらしくない淋しい光景。世界中の街が病んでいる…ああ。何とか早く…。

 

 
 
 

「今の気分は何色?」色彩学校つながりの帽子作家である友人の作品展に行った。いろんなことがキャンセルになって人と集まることも減っている。新型コロナウィルスの感染が拡大している今、おとなしく籠っていなくてはいけないのは重々承知しているけど、開催をキャンセルせずに頑張っている友人たちを応援すべく、出来るだけ足を運んであげたい。
大きな美術展じゃないし、ぎゅうぎゅう人で混み合う訳じゃないし…辞めるという選択は無かった…と本人も語る。東日本大震災の時を思い出すよねと、同じ経験をした版画作家の先輩も会話に加わる。いろんなことを自粛して、キャンセルした作家さんの個展の開催期間を自分に加えて引き受けて、余震におびえながらやったよね〜とか。不要不急…生きる死ぬ…そんな問題の時には一番先に削られる、キャンセルされる「芸術」というジャンル。絵とか手芸とか音楽とか…。仕方ないけど、しょんぼりしちゃうね。
友人のイラストレーターの個展、メゾチントの作家の個展、帽子作家の友人の作品展…一日ではしご。みんな明るい春色の作品がずらり! 目からは元気をもらうけど、「今の気分は何色?」そう聞かれたらすぐには答えられない、ぼや〜としたもやがかったような、憂鬱な色の気分。ああ、もう少しの辛抱!と言いたいですね。一日も早く終息してほしいですね。
3月9日のヴォーグ学園東京、10日のよみうりカルチャー柏の「モダン絵手紙」の講座は休講になりました。皆さん春の明るい色の花など自習いたしましょう!

 

 
 
 

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