■2017年6月の「絵てがみコラム」

 

また素敵な女性がこの世を去った。まだまだ若いのに…心残りだろうな〜とTVのニュースを見ながら思う。知り合いでも何でもないけど国民の多くが関心をもって見守っていたファミリーだろう。
このコラムでも何度か触れたと思うけど5年前やはり乳がんで友達を失った。その2年後にはもう一人、すい臓がんで…素敵な旅の友で10人グループのうちの二人だ。他のメンバーと会うたびに彼女らの思い出話が出たり…旅先で懐かしくこみ上げるものがあったり…。きっと昨日のニュースを見てそれぞれにまた思い出していることだろう。乳がんで亡くなった友は50歳を過ぎてから、病気がわかってから結婚した。住み慣れた東京から遠くへお嫁に行った。丸ごと受け入れたご主人に対して私たちは本当に感動した。一度だけ私たちは彼女がお嫁に行った街を訪ねた。おそらく肺に転移して癌は進行していたのだろう。時々咳き込む彼女を気遣いながらご主人も私たちも見守た。招いた私たちとの時間を精一杯楽しもうとする姿が今も瞼に浮かぶ…。思い出を刻むことを愛おしそうに愛おしそうにしていた姿が、ちょっとTVのニュースの中の、その人の思い出画像と残されたご主人の姿と…勝手にだぶって2度泣きしてしまった。変な言い方だけど、みんなあっちの世界で元気でいてほしい…。
さて、イベント続きで超多忙ですが、7月のワークショップの宣伝もしなくては。
4月に好評でした「文京・肥後細川庭園の四季を愛でながら色彩と墨にたわむる」ワークショップ夏編は7月22日(土)に開催が決定しました。同じく庭園内の「松聲閣」にて、今回は春編の「緑の聲をきく…」に引き続き「青の聲をきく…」と題して、夏の思い出をイメージしたミニアルバムを作ろう〜という感じです。詳しくはWhat's Newをご覧いただき、アトリエNESTまで、お問い合わせお申込みください。今回は特典として、私の講座や絵画教室にご参加の生徒さんには割引が。お申し込みの際は、その旨一言添えてください。

 

 
 
 

久しぶりにMADAMADAMのメンバーが集まって、近況報告恒例のランチミーティングと相成った。
一応クリエイティブなメンバーなので、ちょっとおしゃれな店をセレクトして、旬の美味しいものを食べて、今やっている仕事やこれからの予定、そしてそれぞれのプライベートな生活の変化やら希望やら…。もちろんいいことばかりじゃないけど、いつも愚痴やうわさ話やマイナス思考な話は少ない。そんな話はいいものを創造するのに役に立たないことをよく知っているメンバーなんだろう。工夫に溢れたオンリーワンのファッションで、銀座の隠れ家、文字通り誰かの邸宅のような空間での素敵なランチだった。20年物のバルサミコ酢がめっちゃ美味しかった〜! 特別な掘り出し物の美味しさに巡り合うと話も一層弾むよね。MADAMADAMのメンバー揃ってのイベントの予定は、残念ながら、今無いけど、もう15年以上時々会っては刺激をしあういい関係だ。良い時間だ。大切にしたいと思う。

さてさてグループ展などが続きます。
■6月29日(木)〜7月4日(火)
千葉のスペースガレリアで、デザイン事務所時代のOBによる企画展に参加します
■6月28日〜30日
東京ビッグサイト「クリエーターEXPO」イラストレーターとしての業界商談会に初参加します
■7月6日(木)〜16日(日)
大森のギャラリーファーストライトの企画展「ビールとそうめんに捧ぐ」展に参加します
詳しくはWhat's Newにアップしました。
どれも私にとっては、初めてのような珍しい企画への参加です。
デザイン事務所時代の先輩や後輩、その後も創作活動を続けている同窓会的な作品の出展が楽しみです。私は5年前の個展でも発表したイタリアスケッチ旅の旅絵巻物を、今一度見ていただきたいなと。
「ビールとそうめんに捧ぐ」展は絵画は私だけ、他の作家さんは陶器やガラスの作家さんとのこと(ギャラリー企画なので、お初にお目にかかる作家さんばかり)新しいコラボが楽しみです。
「クリエーターEXPO」は業界専門の商談会、展覧会ではありません。イラストレーターをお探しの業界の方! 招待券お送りいたしますので是非お問い合わせメールを!
そんなこんなで、とっても忙しい今日この頃なのです。

 

 
 
 

一昔前だと珍しかったイタリア野菜の、ズッキーニやルッコラもロマネスコも普通のスーパーに並ぶようになって久しいが、このアーティーチョークは観賞用植物的な扱いで一般家庭ではまだまだ購入する機会は少ないだろう。
そんな珍しいアーティーチョークをおすそ分けしていただいた。千葉県柏市のイタリア野菜農家直送だ。「これは是非恵津さんにと思って…」と。そうなのです! 実に好みのタイプ! もっぱら絵を描く題材か、個性的なフラワーアレンジメントの主役としてかなり昔から。アーティーチョークは別名チョウセンアザミの蕾。このままほっておくと拳骨くらいの大きさの紫のアザミのような花を咲かせる。迫力あるルックスがとても好きなのだ。
頂いても料理に挑戦することはない。イタリア滞在中に料理教室に行って料理する様子は見学したけど…。イタリアの市場では山のように積まれていて、下処理済みのレモン水に浮かせたアーティーチョークの芯もよく見かけた。(イタリア語ではカルチョーフィと言います)料理されたものはちょっと肉厚な茹ですぎた筍の先の方〜みたいな…。ギターのピックのようながくを茹でて、はがして歯でそぐように食べたり、中にお肉を詰めてグリルしたりピザの上にも乗っていたり。日本ではなかなか食べられないものとして現地でせっせと食べた。そんなアーティーチョークもいよいよ日本で量産される日が来たのだろうか? 地中海原産…気候が似てきているの? どうかな〜浸透するかしら?
そういえばプンタレッラ! 母の家庭菜園では失敗した。葉っぱばかりが成長して肝心なシャキシャキした芯のような部分は育たなかった。冬野菜として殺風景な冬の畑で青々と葉が育ち「これはいったい何?」と周りの畑作り仲間の間では注目の的だったらしいが…。今年もう一度挑戦すると母。アーティーチョークも挑戦してほしいな〜。

 

 
 
 

早くも6月、今年も中盤だと思うとため息が出るほど早く感じる。
早いと言えば6月3日は父の命日でもう16年、先週17回忌法要を済ませた。葬儀が済んだ頃どんよりしていた空から、雨が我慢しきれず降ってきて梅雨入りしたことを思い出す。ちょうどそんな時期だったな…。父の思い出話をしても、え〜そんなことあったっけ?とか、え〜知らない〜!とか、そうだった!そうだった!とか、記憶が食い違ってたり、定かでなかったり…。母も私も歳をとり、無理もないよね16年もたっているのだから。
いつもこの時期、父の好きだった花なんて思い出せないんだけど、なんとなく紫陽花ではなかったような気がするな〜と思いながらも、やっぱり紫陽花を描いてしまう。いつも父の爪は綺麗に整えられていたな〜なんて、変なことを記憶していたりして。

さて、本格的な夏が来る前にちょっとイベントが。
◆6月29日(木)〜7月4日(火)
千葉のスペースガレリアで、デザイン事務所時代のOBによる企画展に参加します。
◆6月28日(水)〜30日(金)
東京ビッグサイト「クリエーターEXPO」イラストレーターとしての業界商談会に初参加します。
◆7月6日(木)〜16日(日)
大森のギャラリーファーストライトの企画展「ビールとそうめんに捧ぐ」展に参加します。
◆7月22日(土)
文京区肥後細川庭園「松聲閣」でのワークショップ夏の陣開催です。
◆そして2年に一度のつもりの個展が…今年も銀座伊東屋で。
9月18日(月)〜30日(土)
個展銀座伊東屋本店K-Itoya地下ギャラリーです。
詳しくはまた追ってお知らせいたします! ぜひ今年後半の予定に入れてくださいね。

 

 
 
 

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