■2006年6月の「絵てがみコラム」
 

大好物メロンの季節だ。昔はメロンが好物と言えばかなりひんしゅくだったけど、最近は網目模様のハウスもののメロンも種類が増えて値段も手ごろになった。
茨城県が全国一のメロンの産地で今、果肉の赤いクインシーメロンが甘くて果肉のボリューム感もあり一押しだ。最も高級なマスクメロンの上品な香りに一番ちかいアンデスメロンの透明感のある緑の断面も捨てがたい。生ハムを乗せるなら色合い的にもアンデスメロンの方が涼しげで素敵だ。
以前、料理持ち寄りホームパーティーにメロンを一個持参してとても受けた?! 彫刻刀でメロンの周りに絵や文字を彫ったのだ。
結構力作に見えたようなんだけど実はメロンの網々の表面は固すぎず柔かすぎず、滑りにくくとても彫りやすいのです。
上部はふたのようにくり抜いて、種を取り除いてお薦めはメロンの果汁と果肉はころころと丸めのスプーンでくり抜いて、そのメロンの中にタピオカ入りココナッツミルクと小豆を少々と氷を少し砕いて加えたら、ちょっとおしゃれな夏のパーティーデザートになります。
メロンの外側には何を彫ればいいかって?それは貴女の腕とセンスに相談して…。

 

 
 
 

先週の温泉旅行の続編です。その宿は広い敷地内に滝見の湯以外にもいくつもの薬湯のお風呂があり、一部屋ずつ雰囲気の違う宿泊棟、囲炉裏に薪がくべられ、いぶされた様な香りに包まれた食事処の建物などいくつかの古民家が点在する。全国から移築されたものだそうで、それぞれのかやぶき屋根の建物に古民具のコレクションが展示されている。少々テーマパーク的ではあるけれど時代箪笥や郷土玩具、古い陶器や道具箱、風呂敷など見ごたえがあり楽しい。
この絵は雰囲気のある古民家のひとつ甘味処の軒下、心憎い演出だ。
古いものは意識して残して集めてわざわざ山懐に移築しないと守れないのかな〜と思うと少し寂しい気がするが、宿の浴衣で下駄をひっかけて、散歩感覚で古き良き時代の日本の故郷の雰囲気を体験できるのも魅力的なひと時だった。忙しくあちこち観光するよりも、こういう時間の過ごし方が心豊かな温泉旅行…って感じがした。

 

 
 
 

群馬・上州吾妻、山懐に抱かれた温泉宿に母と妹と親戚のお姉さんとの女4人旅。
上野からの古びた特急列車さえ久々の温泉旅行に修学旅行列車のような楽しい気分になる。赤羽とか大宮とか通勤電車と平行して走る特急草津、ちょっと恥ずかしいかも…などといいながら駅弁を頬張りながら車窓を楽しんであっという間に到着。
日常を忘れてしばし休養…! 入梅前の新緑と滝を眺める露天風呂、快適この上なし!
どうしてこうも温泉と清流と青葉は気持ちが良いものなのでしょう。マイナスイオンが溢れている。さっき降った夕立のしずくが葉っぱの上を滑り落ちて「癒される…」を絵に描いたような情景だ。何度も何度も深呼吸したくなる。
露天風呂の後は囲炉裏を囲んで地鶏や山の幸。ふふふ。幸せ。
この宿は日本中から集められたかやぶきの古民家と古民具のコレクションも楽しめる湯宿で、描きたいものが一杯。もう少しいろいろ描いてみたいと思います。
次週につづく。

 

 
 
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