■2025年2月の「絵てがみコラム」
 

寒い日が続いている、3連休もこの冬一番の冷え込み…と。日本海側や東北の大雪の映像は想像を絶する雪深い様子。雪下ろしや車もスリップで事故が多発している。どうぞ無事でありますように…十分気を付けてお過ごしください。
東京近郊はカラッカラの冬ばれが続いている。風が冷たくすごく乾燥している。ずっとエアコンをつけているからだ。部屋のサボテンにさえ水をやり、冬は休眠状態?と思える観葉植物にも水をやらなくては土が乾燥して頭でっかちの植物が倒れてしまいそうだ。驚いたことに、何時でも絵が描けるように筆洗に貼った水が、半分くらいに減っていた。え? こんなに? お風呂上りには即ボディークリームを塗り、寝るときにはリップクリームやハンドクリームをたっぷり塗って寝る。乾燥の冬である。でももう少しなんでしょうね〜春の訪れまで。
20日から始まった上野の森美術館で開催中の「日本の美術・全国選抜作家展」多くの方に足を運んでいただいている。連日自分の作品のあたりに1〜2時間滞在できるように心がけていますが、あいにくすれ違ってお目にかかれなかった方には申し訳ありません! 割り当てられたDMも少なかったので、多くの方にお送りできずにごめんなさい! でも入場は無料でDMがなくてもフリーで入れますのでお気軽に。詳しくはWhat's Newをご覧ください。
これが終了したらぐっと春が近づいてくるかな? 次の季節も良い日々でありますように。

 

 
 
 

2月10日に「素敵なあの人・特別編集」版のMOOK「品格を磨く言葉遣いと文章の書き方」という雑誌が宝島社から発売になった。品格…といわれるとドキッとする。ちょっと緊張する…といっても過言ではない。もちろん見た目の上品さも大事だけど言葉遣いとか文章の書き方でたしかにその人の品位のようなものが出てしまうという事があるだろう。内容は割と大きな文字で軽やかに読みやすく、う〜む同じことを言っていても、ちょっと思いやりのある言い回しだと感じよく聞こえるな〜と思い当たる点も多い。上品さが垣間見える季節のあいさつ文例とか、尊敬語と謙譲語とか…改めて人生の勉強になりそうだ。年末に水彩で描く挿絵の依頼で悩みながらも10点ほど入稿した。多くの方に手に取ってもらえたら良いな〜と思う。
そして来週は20日から24日まで上野の森美術館で「日本の美術・全国選抜作家展」が始まる。私は初めての出展だけど第30回だという。入場は無料で10:00〜17:00(最終日は12時で終了しますのでご注意ください)私は20日・21日は11時頃22日・23日は3時ごろ行く予定はしていますが(24日はカルチャースクールの講座があるため美術館には行けません)会場は広く混雑が予想されますので、お目にかかれなかったらごめんなさい!
寒さも緩み春の気配を感じる2月終盤、上野公園エリアの散策のおついでに足をお運びいただければ嬉しいです。

 

 
 
 

昨年から関わってきた仕事が一つ商品化された。トートバックのデザインだ。長年の取引先でもある江戸扇子の老舗・日本橋伊場仙の依頼で、インバウンド需要に対応した、外国人観光客に喜ばれるトートバックのデザインを展開するという内容だった。
最近では小舟町にあるショップの来客の7割は外国人だという。浅草などの土産物街と違って日本橋はわざわざ調べて、老舗を探して訪れる熱心なお客さんも多く高額な商品も売れるという。伊場仙は浮世絵の版元でもあるので、本社ロビーのショーウィンドウには版木の展示や浮世絵扇子や団扇が展示されている。その見学客や一帯の老舗スタンプラリーに参加する観光客に向けてのキャンペーンで、期間中に一定の金額のお買い物をしてくださってアンケートに答えてくださったお客様にプレゼントするという。
江戸の味わいがあって、でもモダンな東京・日本橋のクールさがあって…そして外国人にわかりやすく好みそうなデザイン…定番だが難しいお題だ。いろいろ盛りだくさんにデザインに加えたいところだが、浮世絵の名作を少し取り入れて江戸小紋や扇子屋さんらしさを残して、あれこれそぎ落としたシンプルなデザインにして好評なようだ。良かった!
だが肝心の扇子は扇子作りの職人の高齢化で激減、発注してもなかなか仕上がってこないという。後継者はなかなか育たない…。難しいものです。

 

 
 
 

1月最後の一週間は幸せなことに美味しいお誘いが続いて、冬晴れの遠足を楽しんだ。特にここが東京?と思うほど自然に囲まれたあきる野市の多摩川の支流、秋川が流れる岩瀬峡にある山里料理の名店での時間は素晴らしいものだった。
300年前に建てられた庄屋づくりの趣き満点な建物や点在する東屋や竹林…川のせせらぎが聞こえて迎えてくれる大きな水車…その雰囲気だけでもうごちそうである。聞けば元は繭から糸をつむぐ製糸工場で黒光りする廊下や柱に伝統が染みついている。お料理は素朴な山の幸の彩りの良いもの少しづつ。山女魚や和牛の炭火焼きを目の前で楽しむ。話も弾む。年末年始はどうしてた? 今年はどんな年にしようか? コロナ禍を挟んで休止してしまっているワークショップなどいろいろ計画したいことだらけ。でもそれぞれ病気を経験したり、家族の一大事があったり多忙な時間が続いていた。わざわざまるで遠足?というほどランチのために遠出してくるには日常からの逃避でもあるのだ。川に向かって深呼吸! 竹林に向かって深呼吸! リラックスが加速する。
それでも仕事の電話が追いかけてきたりするんだけど…。青い空を目に焼き付けて明るい年にしようね! 時々ちょっと贅沢に美味しいもの食べておしゃべりできる健康と時間を維持しようね! そんな決起集会のような?新年会。

 

 
 
 

 <<<1月

3月>>> 
 
▲TOP
■COLUMN ●HOME